![]() (写真/軍記ひろし)
|
現在発売中のランナーズ9月号では5月に開催された「さつきラン&ウォーク2022」で3058.37kmを走ったカトルスこと倉井克幸さん(39歳)を読売新聞の近藤雄二記者が取材しています。
数多くのトップ選手を取材した近藤記者をして「これまでで一番面白いランナーかもしれない」と言わしめた、その人生を紹介します。
創業57年のシャンソンバー「シャンソニエ蛙たち」で6月下旬の夜、CATSUこと倉井克幸さんが、坂本九の名曲を甘やかに歌い上げていた。ミスター・チルドレンの桜井和寿さんを思い起こさせる、やわらかな笑顔と歌声。前月に3058kmを走破した猛者というイメージから、遠く離れていた。
なぜ、シャンソン歌手が、そこまで激しく走るのか。そんな思いを胸に会ってみると、倉井さんは根っからのランナーだった。小学生時代にS&B杯ちびっ子健康マラソンに参加し、中学時代は陸上部。筑波大在学中には地元つくばマラソンで初のフルも完走している。
その倉井さんがシャンソンと出会ったのが、宇都宮高校時代のフランス留学時だった。そして、初マラソンと同じ2003年、国内のフランス語で歌うコンテストでグランプリを受賞。07年には日本アマチュアシャンソンコンクールでもグランプリに輝き、歌の道が開けた。
それからは、「歌うアスリート」の自称通り、歌と走る世界を突き進んだ。
08年から19年まで毎年7月、日本のシャンソンの祭典「パリ祭」に出演。
一方、08年に初の100kmレースに参加すると、14年の奥熊野いだ天ウルトラマラソン100kmを8時間1分30秒で優勝。15年には沖縄の400kmレースに挑み、今年5月、本州縦断フットレースの下関〜青森間往復3100kmで約29日19時間というコースレコードをマーク。さつきラン&ウォークで3058kmを記録した。
歌って走り、走って歌う。収入源としての本業は歌でも、ランにかける情熱も桁外れなことは、その足跡が物語っている。
「どっちがメインなのかと、よく聞かれるけど、両方やってバランスを自分の中でとっているんですよね。どちらかだけと言われたら、3日ぐらいで死んじゃうんじゃないかな」
そんな思考の根本に、フランス留学の経験が横たわっている。
「1年の留学期間中、ホストファミリーを10軒ほど転々としながら、夏のバカンスはカンヌなどで3週間。冬は2週間のスキー三昧。人生、やっぱり楽しまなきゃいけないという考えに、なるじゃないですか」
インタビューの全文はランナーズ9月号に掲載しています。
倉井さんはランナーズTVにも登場!
※こちらから記事検索ができます。
ランナーズ5月号 3月22日発売!
万国共通「走る力は生きる力」
3月2日に開催された東京マラソンは約3万7000人が出走し、海外からの参加者は約1万7000人。2月24日の大阪マラソンには約3万2000人が参加し、海外からのエントリーは約6000人。世界各国のランナーにあなたにとっての「走る力は生きる力」をインタビューしてわかったことは、言葉や文化が異なっても、ランニングを通じて前向きな人生を切り開いていることは万国共通、ということでした。
40年連続サブスリー達成者に川内優輝がインタビュー
今年2月の別府大分マラソンを2時間59分27秒でフィニッシュし、40年連続サブスリーを達成した日吉一郎さん(当時59歳)に、マラソン2時間20分以内で100回以上走破し、ギネス記録保持者である川内優輝選手がインタビュー。「なぜこれほど長い間継続できたのか」を聞きました。
世界のレジェンドたちに聞いた!
加齢に打ち克つ究極の「My Training」
年齢を重ねても走り続けるレジェンドランナーたちはどのようにして衰えを克服し、マラソンで高いパフォーマンスを維持しているのでしょうか。今号に登場するレジェンドたちの「マイトレーニング」を紹介します。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。
※こちらから記事検索ができます。