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体幹の軸をずらさないようにする運動であるランニングは、腰痛に効く運動の最たるものです。
それでも、ランナーの中には腰痛を発症する人たちがいます。それはなぜでしょう?
ランナーの腰痛治療を受けるケースを見ると、主に次の3つが原因になっています。
・不定期なランニング
・走り過ぎによるオーバーワーク
・加齢による骨の変形
若年から壮年ランナーに多いのは「筋・筋膜性腰痛」と「腰部椎間関節性腰痛」です。
急性的な痛みは比較的強く出ても、治療をすると予後は良好なケースが多く、慢性的な痛みは質、強度を落としたランニングを継続することで症状が軽減することが多いようです。
温めることも有効で、ぬる湯の半身浴、足湯などでゆっくりじっくり身体を温めることがお勧めです。
中高年ランナーに多い腰痛は「腰部椎間板性腰痛」「変形性脊椎症」など。
こちらも、ランニングをしているときのほうが痛みが和らぎ、じっとしているときのほうが痛みが強くなるのが特徴です。
ランニングの経験値からそのことに気づいているランナーも多いのではないでしょうか?
平日に走らず、週末だけたくさん走る人。普段それほど練習せずにレースに出てしまう人。
こういった不定期なランニングをしている方は、腰痛発症の要注意群です。
腰部の筋肉が凝り固まっている状態で急激なランニングをしたり、練習不足でレースに出たりすることで、腰部に大きな負荷がかかるので、腰痛の原因になります。
平日に一日だけでも、少しだけでも走ることで腰痛発症のリスクを軽減させることができます。
腰痛を抱えているランナーの多くは、姿勢が歪み、腰椎と骨盤と足部に「ねじれ」が現れます。
このねじれによって、ひざ関節の痛みである鵞足炎、ランナーズニ―や、足部のアキレス腱炎、足底筋膜炎などの発症リスクを高めることもあるので要注意です。
腰痛は放っておかずに正しいケアをすることが必要です。これによって走れる期間が延び、健康寿命の延伸にもつながります。
ケアの仕方については次回ご紹介しましょう。
※月刊ランナーズより抜粋
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