ランナーズonline

【ランニングは最高のアンチエイジング 27】ランニングは「腰痛」にいい!のになぜ腰痛になる?

2022年7月13日

体幹の軸をずらさないようにする運動であるランニングは、腰痛に効く運動の最たるものです。
それでも、ランナーの中には腰痛を発症する人たちがいます。それはなぜでしょう?
ランナーの腰痛治療を受けるケースを見ると、主に次の3つが原因になっています。

・不定期なランニング
・走り過ぎによるオーバーワーク
・加齢による骨の変形


慢性的な腰痛は走るほうが症状が軽減する

若年から壮年ランナーに多いのは「筋・筋膜性腰痛」と「腰部椎間関節性腰痛」です。
急性的な痛みは比較的強く出ても、治療をすると予後は良好なケースが多く、慢性的な痛みは質、強度を落としたランニングを継続することで症状が軽減することが多いようです。
温めることも有効で、ぬる湯の半身浴、足湯などでゆっくりじっくり身体を温めることがお勧めです。

中高年ランナーに多い腰痛は「腰部椎間板性腰痛」「変形性脊椎症」など。
こちらも、ランニングをしているときのほうが痛みが和らぎ、じっとしているときのほうが痛みが強くなるのが特徴です。
ランニングの経験値からそのことに気づいているランナーも多いのではないでしょうか?


週末ランナーやレース大好きランナーは気をつけよう

平日に走らず、週末だけたくさん走る人。普段それほど練習せずにレースに出てしまう人。
こういった不定期なランニングをしている方は、腰痛発症の要注意群です。
腰部の筋肉が凝り固まっている状態で急激なランニングをしたり、練習不足でレースに出たりすることで、腰部に大きな負荷がかかるので、腰痛の原因になります。
平日に一日だけでも、少しだけでも走ることで腰痛発症のリスクを軽減させることができます。

腰痛を抱えているランナーの多くは、姿勢が歪み、腰椎と骨盤と足部に「ねじれ」が現れます。
このねじれによって、ひざ関節の痛みである鵞足炎、ランナーズニ―や、足部のアキレス腱炎、足底筋膜炎などの発症リスクを高めることもあるので要注意です。
腰痛は放っておかずに正しいケアをすることが必要です。これによって走れる期間が延び、健康寿命の延伸にもつながります。
ケアの仕方については次回ご紹介しましょう。


※月刊ランナーズより抜粋




※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ5月号 3月22日発売!


万国共通「走る力は生きる力」

3月2日に開催された東京マラソンは約3万7000人が出走し、海外からの参加者は約1万7000人。2月24日の大阪マラソンには約3万2000人が参加し、海外からのエントリーは約6000人。世界各国のランナーにあなたにとっての「走る力は生きる力」をインタビューしてわかったことは、言葉や文化が異なっても、ランニングを通じて前向きな人生を切り開いていることは万国共通、ということでした。

40年連続サブスリー達成者に川内優輝がインタビュー

今年2月の別府大分マラソンを2時間59分27秒でフィニッシュし、40年連続サブスリーを達成した日吉一郎さん(当時59歳)に、マラソン2時間20分以内で100回以上走破し、ギネス記録保持者である川内優輝選手がインタビュー。「なぜこれほど長い間継続できたのか」を聞きました。

世界のレジェンドたちに聞いた! 
加齢に打ち克つ究極の「My Training」

年齢を重ねても走り続けるレジェンドランナーたちはどのようにして衰えを克服し、マラソンで高いパフォーマンスを維持しているのでしょうか。今号に登場するレジェンドたちの「マイトレーニング」を紹介します。



本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!

「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。



※こちらから記事検索ができます。

「ランナーズonline」 一覧に戻る