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仕事でもランニングでも体調を整えることが大切です(写真/小野口健太)
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去る3月21日に開催された「第1回ランナーズフルマラソンチャレンジ2022in板橋荒川河川敷」の女子の部で優勝した鴈原(がんばら)淳子さん(47)はコロナ病棟で働く看護師です。
「走れる幸せを身に染みて感じる。」と語る鴈原さん。
コロナとの闘いを支えたのは他ならぬランニングでした。
(取材・文/吉田誠一)
東京逓信病院看護部の上司にそう説かれた鴈原さんは昨年9月、一般病棟からコロナ病棟に異動しました。
業務内容は一般病棟と変わらないが、大きな違いは個人用防護具(PPE)を着用する点。
全身を覆う防護服、医療用手袋、M95マスク、フェイスシールドを身に着け、マスク以外は患者ごとに替えます。
防護服もマスクも身体への密着度がきわめて高い。
「暑くて汗だくになって体力、集中力が奪われる。1時間に1回は休みを取らないと意識がぼんやりしてくる。ランニングと同じで小まめな水分補給が必要です」
「自身が感染したら周囲に大きな影響が及ぶ。それが分かっているから、常に気が張っています。
一般病棟とは違った疲労を感じ、リカバリー、健康管理の大切さを再認識しました」といいます。
そんな鴈原さんのストレス解消がランニングでした。
中学、高校時代に陸上部に所属していましたが、走り始めたのは10年ほど前。
子どもを3人産んで太っていた時期に、友人から駅伝に誘われたのがキッカケでした。
初マラソンは2015年のかすみがうら。
ピカチュー(キャラクター)の着ぐるみで楽しく走って3時間35分を記録。
周囲に「すごいね」と言われ、「わたし、速いんだ」と、その才を認識。
それから練習に力を入れ、2018年つくばでサブスリーを達成。
2019年12月のさいたま国際で2時間56分26秒。
今年3月のランナーズフルマラソンチャレンジは、それ以来2年3カ月ぶりのフルマラソンでした。
最初の5kmを20分7秒で通過し、その後の5kmはすべて19分台をキープしました。
47歳にして自己記録を一気に9分も更新する2時間47分22秒を出しました。
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第1回ランナーズフルマラソンチャレンジ2022in板橋荒川河川敷(写真/軍記ひろし)
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