![]() 東京五輪では6位だった大迫傑選手
|
各地で梅雨が明けはじめ、全国的に暑い日が続いています。
今回は、暑熱環境下でのランニング時の暑さ対策について、科学的に解説します。
ヒトの熱に最も弱い組織は脳です。
頚部を冷却すると、冷やされた血液が頭蓋内に流入します。
また、頭部、特に前額部の皮膚血流は運動時にも収縮せず、冷却による血管収縮もほとんどありません。
額や頭皮で冷やされた静脈血は、頭蓋内に貫通している静脈を通り、静脈洞に入ることにより脳表面を直接冷やします。
さらに動静脈吻合血管(※AVA)は口唇、耳、鼻にもあるので、この部位の冷却も効果的であり、鼻からの冷えた吸気による脳冷却も行われます。
昨年札幌で行われた東京オリンピック男子マラソンでは、大迫傑選手は氷を入れたキャップを利用し頭部を冷却していました。
熱に弱い脳を守るため、暑熱環境下では頭部や顔面、頚部の冷却を心がけてください。
詳細は現在発売中のランナーズ8月号をお読みください。
※arteriovenous anastomoses
![]() |
同志社大学スポーツ健康科学部教授。日本体力医学会・日本肥満学会・日本抗加齢医学会・日本サルコペニア・フレイル学会等の理事・評議員を務める。専門は運動処方。1964年3月生まれ。
※こちらから記事検索ができます。
ランナーズ11月号 9月22日発売!
100km→200kmでフルが30分速くなる
月間200kmの底力
ランニングアプリ「TATTA」ユーザー4748人のデータを分析して判明したのは、月間100kmから200kmに増やすとフルマラソンのタイムが30分速くなる! そして月間200km走破者の89.7%がサブフォー、66.4%がサブ3.5をしていました。
実践者の到達法を参考に、あなたも月間200km走破を目指してみませんか?
短期連載 100日間でサブフォー達成!
61~90日目の目標は「ハーフマラソンを徹底攻略」
今秋のフルマラソンに向け「100日間でサブフォー達成」を目指す企画。今号は「61~90日目の頑張りトレーニング」を解説します。
走るショップ店員がお勧めする「サブフォー達成シューズ」も必見です。
現代日本では必須!
「暑い秋」のレース対策
今や10月、11月でも晴れた日は20℃以上になることも珍しくなく、秋のレースでも暑さ対策は必須。本特集では、北海道大学陸上競技部の瀧澤一騎監督、マラソン完走クラブの中田崇志コーチらが指導や自身の経験をもとに「暑いレースでも当日快走するためのテクニック」を伝授します。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。
※こちらから記事検索ができます。