東京五輪では6位だった大迫傑選手
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各地で梅雨が明けはじめ、全国的に暑い日が続いています。
今回は、暑熱環境下でのランニング時の暑さ対策について、科学的に解説します。
ヒトの熱に最も弱い組織は脳です。
頚部を冷却すると、冷やされた血液が頭蓋内に流入します。
また、頭部、特に前額部の皮膚血流は運動時にも収縮せず、冷却による血管収縮もほとんどありません。
額や頭皮で冷やされた静脈血は、頭蓋内に貫通している静脈を通り、静脈洞に入ることにより脳表面を直接冷やします。
さらに動静脈吻合血管(※AVA)は口唇、耳、鼻にもあるので、この部位の冷却も効果的であり、鼻からの冷えた吸気による脳冷却も行われます。
昨年札幌で行われた東京オリンピック男子マラソンでは、大迫傑選手は氷を入れたキャップを利用し頭部を冷却していました。
熱に弱い脳を守るため、暑熱環境下では頭部や顔面、頚部の冷却を心がけてください。
詳細は現在発売中のランナーズ8月号をお読みください。
※arteriovenous anastomoses
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同志社大学スポーツ健康科学部教授。日本体力医学会・日本肥満学会・日本抗加齢医学会・日本サルコペニア・フレイル学会等の理事・評議員を務める。専門は運動処方。1964年3月生まれ。
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