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「あと少し痩せて身体が軽くなれば、もっと速くなるはず」と、減量と走力アップをセットで考えている人は多いと思います。
過去に月刊ランナーズが「やせて速くなりたい」ランナー50人にインタビューしたところ、フルマラソンの自己ベストが3時間半以内のランナーは、平均で「あと2.9kg減量して7分速くなりたい」と考えていて、それ以降のランナーは「あと6.3kg痩せて12分速くなりたい」と希望しているという結果でした。
一般的な人の場合、一日の消費エネルギーの中で一番大きなものは、生きているだけで内臓や筋肉がエネルギーを使う「基礎代謝」で60%程度を占めます。
次に通勤などのような「運動以外の身体活動」で、両者を合わせて85%~90%と、ほとんどの消費エネルギーを占めることになります。
ならば、運動による消費エネルギーを増やすより、筋肉をつけて基礎代謝を上げたほうが手っ取り早いのか?と思ってしまいがちです。
ところが、筋肉は1kg増えても1日で13kcal消費カロリーが増加するくらいなのです。
一方、走ることによる消費カロリーは体重と走行距離で計算することができます。体重60kgの人が10km走ると、60×10で約600kcalの消費となります。
筋トレによる基礎代謝の増加と比べても、走るほうが効率的にエネルギーの消費量を上げられることが分かると思います。
1 | 基礎代謝 | 約60% |
---|---|---|
2 | 運動以外の身体活動 | 約25~30% |
3 | 食事誘発性体熱産生 | 約10% |
4 | 運動 | 0~5% |
そこでどうやって走って痩せるのか?具体的なプランの立て方について次回以降で説明していきます。
まずは現在の体重とフルマラソンの記録から、あと3kg減量するとどれくらいの記録がアップするのか?
おおよその目安が分かる資料がありますので、参考までに確認してみてください。
上記の調査で出てきた、ランナーの減量とタイムアップについての希望が、決して夢ではないどころか、減量によってもっと記録向上の可能性があることが分かると思います。
⇒ 「3kg減量した場合のマラソンの記録向上効果」を参照
※月刊ランナーズより抜粋
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