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【ランニングは最高のアンチエイジング 19】中高年でも心肺機能は1ヵ月でスピード練習に慣れる!

2022年5月12日

定期的に高速道路を走らないと、クルマのエンジン機能が低下するように、人間の身体も負荷を与えないと最大能力がどんどん低下します。
週に1回程度、「ハァハァ」と心拍数が上がる走りを入れることが重要です。

普通最大心拍数は年齢が上がるとともに下がるものですが、もう70歳に手が届こうという年齢のランナーで、運動負荷試験での心臓年齢が40代だったという方がいました。
この方は40年間、週1回のインターバルトレーニングを欠かさなかったといい、現在でも最大心拍数が170拍/分まで上がるという話でした。

このように長年スピード練習をしているようなランナーだけでなく、ほとんどスピード練習をやったことのないような一般的な中高年ランナーでも、やってみると意外に早く慣れるものです。
ある練習会の主催者の話では、普段キロ6~7分程度のジョグしかしていないような60代前後の人が、スピード練習の練習会に参加するようになると、1カ月もすると150~160拍/分にも慣れ、1000mのインターバルだと30秒は速く走れるようになるということでした。

ただし心肺機能の向上に対して、筋力はそれに追いつくのに2~3カ月を要すると言います。つまり心肺機能よりも、脚筋力の弱い人が多いというのです。
そのため、故障予防というためにも、スクワットやカーフレイズなど筋力強化を並行して行うことが重要です。

ところでスピード練習は、精神面にもよい影響があるようです。
うつ傾向だった人が、週1回のスピード練習で活力をみるみると取り戻した例もあるとのこと。
実際「ハァハァ」と息が上がるように速く走ると、日常での「不安な感情」が頭から一気に吹き飛ぶ瞬間があり、ゆっくり走るのとはまた一味違うストレス解消になります。
スピード練習のそんなメリットにももっと注目していいかもしれません。


※月刊ランナーズより抜粋




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