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ランニングで心肺に適度な負荷を加えると、全身の血流が促進され、しなやかで弾力性のある若々しい血管を保つことができます。
よく「脚は第二の心臓」と言われるように、脚の血管(静脈)にある弁は血液を心臓に戻すのを助けています。
このときふくらはぎはポンプの役割をしています。
脚を活発に動かすと、ポンプ作用で血管の弁が開き、下から上への血流が促されて、結果的に血管年齢の若返りにつながるのです。
まさに「ランニングは血管の最高のストレッチング」と言えるでしょう。
ところでこんな気になる研究データがあります。
「1日996mgのEPAを8週間継続服用すると、赤血球膜のEPA量が約1.5%増加する。それにより、運動時の酸素摂取量が約3.5%減少する」。
これはつまり「より少ない酸素量で同じレベルの運動強度を保つことができる」、あるいは言いかえれば「同じ酸素量で、今まで以上の運動強度で力を発揮できる」ということになります。
EPA(エイコサペンタエン酸)は、サプリメントの成分としても聞いたことがあるかもしれませんが、魚の脂に含まれる栄養素で、中性脂肪を低下させたり血液をサラサラにする効果から、ロトリガという高脂血症治療薬の主成分でもあります。
血液の中で、EPAは主に赤血球の細胞膜に多く含まれる成分です。
EPAを豊富に含んだ赤血球膜は弾力性に富んで変形しやすくなるため、赤血球はより細い血管まで入って、全身にくまなく酸素を送り届けることができるようになります。
実際、このデータを知ったあるランナーでもある研究者は、試しに高脂血症治療薬を毎日服用しながら2カ月ほどトレーニングを続けたところ、10kmのタイムが2分短縮したそう。
ほかの要因もあるとは思うものの、ご自身も信じられないほどのタイム短縮だったそうです。
ちなみにEPAはイワシやマグロ、サバなどの魚に多く含まれており、996mgはイワシであれば丸まる1匹(40g程度)で摂れる量です。
脂が逃げにくい刺身などもおすすめの摂り方です。
魚やサプリメントなどで、上手にEPAを摂取してみてはどうでしょうか?
※月刊ランナーズより抜粋
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