自己ベストを更新した防府マラソン 写真/本人提供
|
現在、新型コロナウイルスが再び蔓延し、中止を発表した大会がある一方で、開催に向けて準備を進めている大会もあります。この状況下で大会が開催されるのであれば持てる力を全て出し切りたい! そうお考えのランナーも多いでしょう。そこでランナーズ編集部がお勧めするのが「今こそ、最高ポジティブ脳でフルマラソン快走!」です。「開催してくれて、ありがとう!」その〝感謝〟の気持ちを持つことで脳が活性化し、マラソン30km以降の快走につながることは、科学的にも明らかになっているのです。日本最年長サブスリーランナー武末博明さん(66歳・山口)は昨年12月19日(日)の防府マラソンで自己ベストを更新しました。この時、力になったのが大会開催への感謝でした。
11月7日(日)の下関海響マラソンで2時間56分51秒、12月19日(日)の防府マラソンで昨年に続く自己ベスト(2時間53分14秒)が出ました。防府では途中の向かい風で脚を使ってしまい、後半苦しくなりましたが、「主催者がせっかく開催してくれたのだからヘタな走りはしたくない」と考えると、頭の中で「頑張れ! 頑張れ!」と背中を押される声が聞こえたような気がして、何とか粘り切ることができました。
私は63歳の防府で初サブスリー(2時間58分8秒)をし、その翌年(2019年)も記録を更新しました。しかし、2020年は新型コロナでレースがことごとく中止に。さらに血液検査で肝臓の数値に異常が出ました。そんな中で防府が開催を決定してくれたことで気持ちが前向きになり、毎日30分のストレッチなどを継続してきました。コロナ禍になってから目標があることの素晴らしさや、レースがエネルギーになることをつくづく実感しています。66歳になった今もフルマラソンで自己ベストが更新できているのは、常にポジティブな気持ちでレースに挑めているからだと思っています。週末ランナーだった50代の頃に走ったフルマラソンは毎回35km以降に「もういいんじゃないか?」という悪魔の囁きが聞こえてきて、歩いたり立ち止まったりしていましたが、60歳で定年を迎えて「せっかく走っているならもっと楽しもう」と「エンジョイランニング」をモットーにしてからは、それがなくなりましたから。
今はスタートラインに立った時に「これだけ練習しているから大丈夫」とリラックスした自分がいます。レースの後半では「苦しさも楽しさのひとつ」と思えるようになりました。私にとって「楽しむこと」が速くなるための最良の方法です。
明日発売のランナーズ3月号ではフルマラソンを快走するための最高ポジティブ脳の効果倍増法を伝授します。
※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ12月号 10月22日発売!
さぁ、フルマラソン挑戦!
「30kmの壁」を突破する思考法
フルマラソン30km以降の失速を防ぐことは多くのランナーにとって永遠の課題。では、フルマラソンで失速しないランナーは何を考えてどんな行動をとっているのか。その理由を解明すべく、ランナーズ編集部はメールやSNSで「マラソンで失速しないランナー」にアンケートを実施しました。
失速しないランナーの分析に加え、スポーツ心理学研究者による失速対策法や運動生理学者による「失速しやすい条件」を解説。フルマラソンで快走したいランナーは必見です!
短期連載 100日間でサブフォー達成最終回
最終回の今号は「本番レース快走のために残り10日前から我慢すること×9」を解説します。
「直前まで練習を頑張りすぎる」「ドカ食いのカーボローディング」「宿泊先での長湯やサウナ」など、あてはまることはありませんか? サブフォー目標以外のランナーも参考になる内容です。
東京2025世界陸上競技選手権大会
ここが凄いぞ小林香菜選手!
東京2025世界陸上競技選手権大会が9月13日から21日に開催されました。
マラソンで女子の小林香菜選手(大塚製薬)が7位に入賞。小林選手は早稲田大学時代、「早稲田ホノルルマラソン完走会」というサークルに所属していました。サークル出身の元市民ランナーが世界陸上入賞にたどり着いた強さの裏側に迫ります。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。
※こちらから記事検索ができます。