![]() |
正月を迎えてからトレーニング量の減少と、食事量の増加で、短期間で体重が増えてしまったランナーも多いのでは?
体重が増えると「脂肪がついた」と考えがちですが、正月太りのような短期間での増量は「糖質の摂取過多」と「水分の増量」がほとんどです。
仮に正月3日間で2kg体重が増えたとしましょう。
これがもし脂肪だとしたら、1g 7Kcalなので2kg分の脂肪を身体に蓄えるには、少なくとも1万4000kcalのエネルギーをとらなければならず、1日あたり4600Kcal(成人男子2日分程度の食事量)を通常の食事に加えて余分に摂ることになります。
年末年始、たくさん食べたといっても、さすがにそれほどではないはず。
これに対して「糖質」と「水分」は、短期間で体内の貯蔵量を簡単に増減できます。
糖質を体内に取り込むとき、必ず水分が付帯するようになっています。
正月の生活は家でゴロゴロ(=トレーニング量減少)に加え、お餅やお雑煮など糖質の摂取が増える傾向にあります。
レース前のカーボローディングと同様の原理で、糖質と水分を体内にため込んだ状態なのです。
よくフルマラソンの前後で体重が2kgくらい変わってしまう人もいると思いますが、これは体内の水分量の減少によるもの。その証拠にレース後水分をとると、ほどなく体重は元に戻ります。正月の過ごし方はその逆のケースにといえます。
体内の水分貯蔵量は筋肉の量に比例します。
日常的にトレーニングに取り組んで筋肉量の多いランナーの場合、体内に取り込める水分量が多く、練習量の減少で発汗量が減るとさらに、2kg程度の水分なら3日間で容易に体内にたまります。
水分は増量も短期的に起こるのですが、フルマラソン後の例のように、減量も短期的にできます。
そこで、次回は、週末2日で一気に水を追い出す方法をご紹介します。
※月刊ランナーズより抜粋
※こちらから記事検索ができます。
ランナーズ9月号 7月22日発売!
短期連載「100日間でサブフォー達成!」
8月1日から100日後は11月9日――全国各地で秋のフルマラソンが開催されます。いま、サブフォーを目指して準備を始めるには絶好のタイミング。本企画では、ランナーズでお馴染みの猪瀬祐輔コーチ監修のもと、「サブフォー達成を目指す100日トレーニングプログラム」を紹介します。100日後、笑顔でゴールを駆け抜けませんか?
偉業! 昨年度の達成者は80人
60代サブスリーを諦めない
2024年度全日本マラソンランキングでサブスリーランナーは過去最多の1万2339人、その中で60代は男女合わせてわずか80人。
偉業を成し遂げたランナーが語る「60代サブスリー達成の秘訣」「若者へのアドバイス」とは? 60代サブスリーを目指す人はもちろん、年齢を重ねても速くなりたい全てのランナー必読の内容です。
「苦しみの先にある栄光」
6月29日に第40回サロマ湖100kmウルトラマラソンが開催され、昨年に続き30℃を超える過酷な条件の中、1,952人が完走(完走率58.4%)。フィニッシュ時のランナーの表情やコメントは、ほぼ全員が充実感にあふれていました。
40年間で37回連続完走(コロナ禍で3回中止)の越智利国さんの手記、古くから大会運営に携わる2人の町長が振り返るサロマの40年を、ランナーの表情と共にお届けします。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。
※こちらから記事検索ができます。