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元リクルート同僚対談・金哲彦&柳秀雄(2)「やれない理由を言うな やれる方法を考えろ」

2021年10月20日
2時間57分を出した大田原マラソンゴール直後の金さん(2015年)
2時間57分を出した大田原マラソンゴール直後の金さん(2015年)

ランナーズ+inチーム「サブスリーの会」の柳秀雄コーチ(55歳)は元リクルートのアメフト選手。約30年前の会社同僚、金哲彦さん(57歳)と対談しました。柳コーチは当時の社風がサブスリー達成につながったといいます。ランナーズonlineでは対談を2回に渡ってご紹介します。


フルマラソンを走るのは最高のトレーニング

 金さんはトレーニングの位置付けとして、フルマラソンを何度も走る、と聞いています。

 僕の場合はゲストランナーが仕事ということもあるけど、51歳でサブスリーをした時は9月のオホーツク網走マラソンで前半のハーフを全力、後半のハーフをジョギングで完走したことが結果として、良いトレーニングになった部分はある。

 僕は練習として、あえて条件の厳しいレースを走ることが多いです。以前、富士山マラソンに出た時は、20km付近の急坂で意図的にペースアップ。その後は疲労で大変なことになりましたが、これでメンタルも身体も鍛えられたと自負しているんです。

金  なるほど。ところで、柳はサブスリーを目指すランナーの指導をする過程でどんなことを感じているの?

 走ることが好きな人が多く、毎日頑張ってしまう傾向がありますね。追い込む日と休む日のメリハリが大切だと思います。月間走行距離にとらわれすぎないようにしてほしいと思っています。

 それは同感。

 やはり練習に目的意識を持つことが大切ですよね。だからこそ、「プロジェクト」として長期的なトレーニングを積むべきだな、と。弓削田さんが「生活の全てをランニングに捧げているか」と言っていましたけど、50~60代になってからサブスリーをするには、それぐらいの気持ちを維持することが必要なのではないでしょうか。

 そういう面では数カ月かけて柳のトレーニング方法が伝授される「ランナーズ+in チーム」はまさに「プロジェクト」。元アメフト有名選手のトレーニングはきつそうだけど(笑)。


金哲彦:
プロランニングコーチ。早稲田大学卒業後、リクルートに入社し、陸上部を立ち上げた。現役引退後は同社陸上部のコーチ、監督を経て2001年にNPO法人に日本ランナーズを創設した。

柳秀雄:
柳鍼灸院経営。神戸大学卒業後、リクルートに入社。創部1年目のアメフト部に入部。引退後はコーチとしてチームを日本一に導く。2019年に本誌で「柳サブスリー道場」を連載した。


金哲彦さんと柳秀雄コーチの対談は10月21日発売のランナーズ12月号に掲載しています。

※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ12月号 10月22日発売!


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フルマラソン30km以降の失速を防ぐことは多くのランナーにとって永遠の課題。では、フルマラソンで失速しないランナーは何を考えてどんな行動をとっているのか。その理由を解明すべく、ランナーズ編集部はメールやSNSで「マラソンで失速しないランナー」にアンケートを実施しました。
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短期連載 100日間でサブフォー達成最終回

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東京2025世界陸上競技選手権大会が9月13日から21日に開催されました。
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