2018年に出場した「うつくしま、ふくしま。ジャーニーラン」の完走証とメダルを持つ佐治重衡さん
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「がん」に関わる医療従事者や関係者、そして患者や元患者が集うランニングチーム「オンコランナーズ」。そのメンバーの1人である『患者さんのための乳がん診療ガイドライン(2019年版)』編集委員長を務めた佐治重衡さん(53歳)に話を聞いた。
大学卒業後、研修医を経て就いたのは外科医だ。
「当時のがん治療は、手術で摘出する範囲を拡大すれば、治療成績もよくなるという風潮がありました。でも拡大手術をしたのに、結局亡くなってしまった患者さんも多かった……。
『がんは手術するだけでは治らない、薬物治療に目を向けなければならない』と考えるようになりました」
スウェーデン留学などを経て、2008年からがん薬物治療を専門とする「腫瘍内科医」に。現在は大学教授そして、大学付属病院の副院長として、「診療」「講座や病院の運営」
「医学部の授業」など多岐にわたる業務を担当している。
「患者さんは病気を治療するために生きているわけではないので、患者さんの生活スタイル、仕事やご家族の状況、病状や薬の副作用などのバランスをとりながら、『充実した生活』を送れるようにするのが私たちの仕事です。研究の分野では製薬会社や国内外の研究グループと連携して新薬の臨床開発を多数実施しています。深夜に始まる海外との会議もあり、平日は朝から晩まで打ち合わせの連続です」
多忙な生活を送る中で息抜きになっているのがランニング、とりわけ、100km以上の距離を走るレースやイベントに出場することだという。新型コロナウイルスが発生してからのランニングはもっぱら週末の「地元ラン」。
「飯塚温泉や、美味しいソフトクリーム屋など、モチベーションが上がる目的地まで走ってから帰宅するのがお決まりです。なかなかレースが再開されない状況ですが、毎週末コンスタントにLSDをしているのは、50代になって練習量を落とすと一気に走力が落ちてしまうかもしれない、という気持ちからですね」
「うつくしま、ふくしま。ジャーニーラン」で123kmを走った際にした経験など、佐治重衡さんの取材記事は10月号に全文掲載しています。
佐治重衡:
公立大学法人 福島県立医科大学 医学部 腫瘍内科講座 主任教授
付属病院 副病院長(教育・研究担当)
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