バッキンガム宮殿前のゴールを目指すランナーたち(2019年大会)© Virgin Money London Marathon
|
毎年4月に4万人規模で開催されているロンドンマラソンは、1981年に始まった当初から「大会を通じたチャリティにより、街のレクリエーション施設を充実させる」を提唱、これまでに集まったチャリティ総額は10億ポンド(約1528億5845万円)だ。同大会代表のニック・ビテル氏にメールインタビューを行った(ロンドンマラソンを主催しているのはLondon Marathon Events Ltd)。
――新型コロナウイルス蔓延後、どのような取り組みを行ってきたのでしょうか。
「バーチャルイベントに力を入れてきました。最初は昨年4月26日から7日間で開催した「The 2.6Challenge※」でした。これは、英語のチャリティ団体をサポートするために他のイベントの主催者と一緒に行ったもので、国が完全ロックダウンに入ってから1カ月で立ち上げたものです。その後も4大会のバーチャル版を開催し、丸一日で26.2マイル(42.195㎞)を走る10月4日の「ロンドンマラソンバーチャル版」に3万7966人のランナーが参加してくれました。これは一日のリモートマラソン参加人数のギネス記録として認定されました。なお、これらすべてのイベントで集まったチャリティ金額は合計5000万ポンド(約76億1730万)です」
――来たる10月3日はリアル5万人、バーチャル5万人での開催を予定していますね。
「ロンドンマラソンのビジョンは、走る事を通じて人々の活動を刺激することです。その目的を考えると、バーチャルが広まったことの意義は大きいです。できるだけ多くのランナーに参加してもらうため、リアル5万人、バーチャル5万人としました」
――昨年は初めて、子供向けのバーチャル大会も開催したと聞きました。
「2.6マイル(約4㎞)を各学校で走る無料のイベントで、英国中から11万人以上が参加してくれました。今年は同じイベント(無料)にすでに25万人以上がエントリーしています。その中から将来ロンドンマラソンを走りたい、と思う子たちがたくさん出てきてくれたらいいな、と思っています」
※The 2.6 Challenge ……昨年4月26日から7日間の期間で開催されたバーチャルのチャリティイベント。当初ロンドンマラソンが4月26日に予定されていたこと事、26.2マイル(42.195㎞)にちなんで、「バルコニーで2.6マイルを走る」「階段を26回上り下りする」など、「2.6」という数字で各自が好きなアクティビティで参加した
※全て7月24日時点の情報です
ロンドンマラソンについてのメールインタビュー全文を10月号に掲載していますので、ぜひチェックしてみてください。
※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ12月号 10月22日発売!
さぁ、フルマラソン挑戦!
「30kmの壁」を突破する思考法
フルマラソン30km以降の失速を防ぐことは多くのランナーにとって永遠の課題。では、フルマラソンで失速しないランナーは何を考えてどんな行動をとっているのか。その理由を解明すべく、ランナーズ編集部はメールやSNSで「マラソンで失速しないランナー」にアンケートを実施しました。
失速しないランナーの分析に加え、スポーツ心理学研究者による失速対策法や運動生理学者による「失速しやすい条件」を解説。フルマラソンで快走したいランナーは必見です!
短期連載 100日間でサブフォー達成最終回
最終回の今号は「本番レース快走のために残り10日前から我慢すること×9」を解説します。
「直前まで練習を頑張りすぎる」「ドカ食いのカーボローディング」「宿泊先での長湯やサウナ」など、あてはまることはありませんか? サブフォー目標以外のランナーも参考になる内容です。
東京2025世界陸上競技選手権大会
ここが凄いぞ小林香菜選手!
東京2025世界陸上競技選手権大会が9月13日から21日に開催されました。
マラソンで女子の小林香菜選手(大塚製薬)が7位に入賞。小林選手は早稲田大学時代、「早稲田ホノルルマラソン完走会」というサークルに所属していました。サークル出身の元市民ランナーが世界陸上入賞にたどり着いた強さの裏側に迫ります。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。
※こちらから記事検索ができます。