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「1964年東京オリンピックによって人生の道が創られた」という山西哲郎先生が1960年代後半の日本を振り返り、綴りました。
1964年の東京オリンピックは日本が敗戦から次第に立ち直り、生活にゆとりができた頃に開催。そこで「オリンピックの感動を、国民の健康体力つくりに、スポーツに」と呼びかけられ、市民が心と身体を動かそう、とスポーツが広がっていきました。その中で、ランニングは70年代の前半から、各地の高齢者や「走ろう会」が大会を立ち上げるなど、全国的に広がっていき、今やランニング・マラソンブームといわれるほどになりました。2018年の笹川スポーツ財団のデータで、ジョギング・ランニング人口の統計は男性12.9%、女性5.8%と他のスポーツよりは多いのですが、市民がもっとスポーツを日常的に楽しむには、「三間の世界」つまり、時間、空間、仲間の三つが必要となってきます。誰しもが、自分にふさわしいウォーク・ランを楽しめる時間と自然豊かな公園や広場を作りたいと思っています。
山西先生は前回の東京オリンピック時に知った、ある2冊の本がきっかけで国際的なスポーツと出会い、希望と力を生み出し、自分の人生の道まで創ったと綴っています。
それらの本が山西先生の人生にどのような影響を与えたのか、また当時のオリンピック後の市民スポーツの様子を9月号に全文掲載しています。
山西哲郎
群馬大学名誉教授。公益社団法人日本オリエンテーリング協会会長。
1970年代からランニングの普及活動を続けている。
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