ランナーズonline

レース前の「疲労抜き」のポイントは、強度を落とさず頻度や時間を減らす!

2021年1月07日

レース本番で実力を発揮するために大切なのは、十分に疲労が抜けて心身ともに元気な状態の身体で臨むことです。

ハードな練習を重ねたまま本番を迎えても疲労が溜まった状態になってしまうし、かといって練習を減らし過ぎては、体力そのものが低下してしまう。レース前にトレーニング量を落として調整する「テーパリング」のさじ加減に悩む人は多いのではないでしょうか?

トレーニングの「頻度」「時間」「強度(ペース)」の中で、最大酸素摂取量を維持するためにはどの要素が大切なのかを調べた研究があります。それによると、「頻度」と「時間」を3分の2に減らしても数週間は最大酸素摂取量の低下が認められなかったのに、「強度」を落とすと、最大酸素摂取量が低下することがわかりました。

つまり、レース前などのテーパリング(調整)期間には、強度を落とさず、頻度や時間を減らして疲労を抜く方法がよい、ということになります。

たとえば、普段週に4日、キロ6分ペースで60分走っている人なら、頻度を週2~3日、時間を40分程度にすれば効果的に疲労を抜くことができます。しかしそこで、ペースをキロ7分まで落としてしまうと、体力は維持できなくなる、ということになります。

また、上記のようなテーパリングを1週間行ってトライアルで記録を短縮できた被験者が、その後3週間同様に調整期間を継続しても、さらなる記録の短縮がなかったことから、テーパリングの期間は1週間で十分効果があることがわかりました。週2~3回など、もともと少なめの頻度で走っているランナーなら、頻度を減らすよりもまず1回に走る時間を減らすと良いでしょう。

そして最後にどのランナーにも共通して言えることは、少なくとも大会の前日は、走らず休養に努めること。心身をリフレッシュさせた状態で本番に臨んでください。きっと良い結果が期待できるでしょう。

※月刊ランナーズより抜粋




月刊ランナーズ1年分の定期購読に加え、過去10年分のデジタル版読み放題、
会員限定「ハウツー動画」閲覧など、お得なサービス盛りだくさん




※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ8月号 6月20日発売!


ハーフマラソン1歳刻みランキング発表!
あなたは中間タイム(男性1時間57分、女性2時間13分)より速い?

2024年4月~2025年3月に開催されたハーフマラソンの完走記録データを集計した「2024年度ハーフマラソン1歳刻みランキング」を月刊ランナーズ8月号で発表しました。
年齢ごと上位100位の名前とタイム、各大会の完走人数や中間タイムなどを掲載しています。ぜひご覧ください。


レース攻略法&札幌ガイド
「北海道マラソンを楽しみ尽くす!」

月に開催されるフルマラソン「北海道マラソン」。夏のレースに挑戦するランナーに向けた「事前の準備」や「当日の攻略法」「打ち上げにピッタリのお店」など、レースの前後を含めて楽しみ尽くすための情報をまとめました。

今、ハーフマラソンが熱い!

ハーフマラソンランキングとあわせ、もっとハーフマラソンを楽しむための特集として対象125大会を特徴別に分類した「大会ガイド」や「ハーフを極めてフルが速くなるためのトレーニング法」「タイムの価値が分かる!? ハーフマラソン偏差値」も掲載。ハーフマラソンを満喫するための1冊となっています。



本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!

「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。



※こちらから記事検索ができます。

「ランナーズonline」 一覧に戻る