![]() |
「痩せたら記録が伸びる」ということは頭でわかっていても、食事量や酒量を落とすことがむずかしい……という人は多いかもしれません。
ランナーの間では、フルマラソンでは「1kg痩せれば3分速くなる」とよく言われています。
これがどういうことか具体的にイメージし、減量計画にチャレンジしてみましょう。
まず、心肺機能(酸素を取り込む能力)が同じであれば、体重が軽いほど、体重1kgあたりの酸素供給量が増えます。つまり、そのぶん全身に行き渡るエネルギーが持続し、タイムも上がることになるのです。
たとえば、フルマラソンのタイム3時間、体重78kgの人がフルマラソンのレースペースの目安となるLT値(運動強度が上がると血中の乳酸濃度が急激に上昇するポイント)で走ったとき、4000mlの酸素を摂取したとします。
このとき、体重1kgあたりの酸素摂取量は「4000ml÷体重78kg=51.28ml」。体重が3kg減って75kgになると、酸素摂取量は「4000ml÷体重75kg=53.33ml」に増加します。レースペースも速くなり、フルマラソンの記録は約2分半縮むことが推測されます。
元の体重やタイムによって減量の影響は変わってきますが、「1kg減で3分速くなる」はある程度理に適った数字だと言えるでしょう。
さて、体脂肪1kgを燃焼させるには7200kcalの消費が必要です。これは毎日ご飯2杯分(400kcal)を減らせば「7200kcal÷400kcal=18日間」で達成できる計算です。
糖質の摂取量を減らすだけでなく、朝ごはん前の低エネルギー状態で走るなど、身体が脂肪を燃焼する能力を高める工夫をしてみましょう。さらにスムーズに「体脂肪を落とす=記録が伸びる」が実現するはずです。
※月刊ランナーズより抜粋
月刊ランナーズ1年分の定期購読に加え、過去10年分のデジタル版読み放題、
会員限定「ハウツー動画」閲覧など、お得なサービス盛りだくさん
※こちらから記事検索ができます。
ランナーズ6月号 4月22日発売!
練習変えずにフルが5分速くなる(?)
「ランナーよ、ピッチを上げろ!」
1月の大阪国際女子マラソンで日本人トップの2位に入り、世界陸上の日本代表に選出された小林香菜選手は1分間のピッチ数が220以上。取材を行うと、「ピッチを上げる」ことは市民ランナーがタイムを上げるのに適した方法でした。特に中高年ランナーの皆さんはピッチ増によるタイム短縮の可能性大! 速くなりたいランナー必読です。
春から実践! 速くなるダイエット×15
タイムを縮める上で、減量が効果的な手段であることに疑いはありません。ダイエットというと「美味しいものを食べるのを我慢しなければいけない」というイメージを持ちがちですが、「日々の習慣を少し変える、工夫するだけで減量できるテクニックはたくさんある」と、研究者で自己ベスト2時間46分の記録を持つ髙山史徳さん(34歳)は言います。髙山さん監修のもと「速くなるダイエット×15」を伝授します!
【特別インタビュー2本立て】
早大のランニングサークル「早稲田ホノルルマラソン完走会」出身、卒業後1年で9月の世界陸上マラソン日本代表まで駆け上がった小林香菜選手と、今年の箱根駅伝2区を日本人最高記録で走破、創価大を卒業した今春から実業団サンベルクスと契約を結びプロランナーとして活動を開始した吉田響選手にそれぞれインタビューしました。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。
※こちらから記事検索ができます。