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日々忙しい働き盛りの市民ランナーにとって、通勤ランはメリットの宝庫。通勤の時間を利用してストレス解消&トレーニング効果を高めることができる一石二鳥の練習法です。
まずなんと言っても、通勤ランではストレス減が期待できます。とくに都会のランナーにとって、満員電車のわずらわしさとは無縁の至福の時間となるでしょう。
無心で走る時間を出勤前に作ることで、日頃のストレスを汗とともにさっぱり流し、フレッシュな気持ちで1日のスタートを切ることができます。仕事の後の帰宅ランでも、1日の終わりに考えや感情を整理するリセットタイムになるでしょう。
また、通勤ランには着替えなどの荷物も必要。荷物がなるべく少なくなるよう工夫しているランナーもいるかもしれませんが、背負う荷物による「高負荷の重りラン」のメリットにも注目したいものです。
たとえ走るペースはゆっくりでも、背中にある程度の重さの荷物を背負って走った場合、背負わずに走った場合よりも酸素摂取量の値が高まることが実験の結果分かっています(実験では7㎏のリュックを使用)。この高負荷ランを習慣として続けることで、自然と「粘れる」身体作りのトレーニングができることになるでしょう。
そして朝といえば実践したいのが、空腹状態を利用したランニングです。空腹状態にある朝は、もっとも脂肪が燃えやすい状態と言われます。同じジョグ程度の運動を1時間する場合、朝食前と朝食後では食べる前のほうが多く脂肪が燃焼することがわかっています。走ってから朝食、の段取りにするだけでダイエット効果を高めることができるのです。
感染防止対策のため、公共の乗り物に乗る機会を減らしたいというニーズも増しています。改めて通勤ランの良さに注目し、実践してみませんか?
※月刊ランナーズ2017年10月号より抜粋
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