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夏場はついついシャワーだけで入浴を済ませてしまいがち。しかしランナーにとって、湯船にしっかりと浸かることこそが、トレーニングの一環になります。
そもそも走力は、トレーニングによる疲労と回復を繰り返しながら高まっていきます。つまり、入浴や十分な睡眠というリカバリー行為も、大切なトレーニングの一環。バテない身体をつくるには、基本中の基本となるものなのです。
湯舟に浸かって体温が上がることで、身体中に血液がめぐります。するとトレーニングによって失われた栄養が行き渡り、脂肪を分解してエネルギーにする酸素の供給も活発になるのです。また、体温の上昇は酵素も活性化させ、細胞の修復も進みます。血液中に溜まった老廃物を肝臓に送る動きも盛んになり、疲労回復のスピードも高まります。
時間がないなどの理由でシャワーだけで済ませている人も、せめて練習を頑張った日だけでも、湯船に浸かってみてください。38~40℃のぬるめのお湯に10~15分ゆっくり浸かるのが理想です。そんなに時間がないという人には、炭酸ガス含有の入浴剤がおすすめ。さら湯に入るよりも短い時間で、全身に血液をめぐらせるために必要な温度まで体温を上昇させてくれます。
※月刊ランナーズ2012年7月号より抜粋
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最終回の今号は「本番レース快走のために残り10日前から我慢すること×9」を解説します。
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