3月31日(日)に「ハセツネ30K」(東京・32㎞)が行われ、1648人のランナーが早春の奥多摩を駆け抜けました。
同大会は10月に行われている「日本山岳耐久レース 長谷川恒男CUP」(ハセツネ/71.5㎞)の入門大会。男子1000位以内、女子100位以内には、秋の本大会への優先エントリー権が付与されます。秋川渓谷発着で、醍醐峠や今熊山をめぐるコースの高低差は約550m(累積標高は約1600m)。2009年に第1回大会が行われ、今年で11回目の開催となりました(第3回大会は震災の影響で中止)。
女子では、さいたま国際マラソン日本人トップ(2015年)などの実績を持つ吉田香織さんのコース記録を9秒更新する3時間9分10秒で、北海道・旭川の医大生・高村貴子さん(26歳)が優勝。
「2月に国家試験があったため、年明けからはあまり練習がつめませんでしたが、勉強の気分転換も兼ねて、マイナス10℃以下の雪道を走っていました。序盤に10㎞近く続くロード中心の上りがきついのですが、ボランティアの人たちの温かい応援が本当に励みになりました」
翌日の4月1日からは長野県の病院で研修医として勤務しながら、秋のハセツネ本大会や海外のスカイランニングレースに出場を予定しているという。
「高校の陸上部の練習で股関節を痛めた時、医者からは『休みなさい』しか言われませんでした。その時の私のように、もっと走りたい、という想いを抱えた人の気持ちに寄り添える医師を目指しています」
![]() 3時間9分10秒でゴール。高村さんは秋のハセツネでも3連覇中。
「医者になったら、マラソン大会やトレイルレースでの医療支援にも携わりたいです」と話してくれた (写真は芥田晃志さん提供) |
![]() 12㎞付近の山道を上るランナー
|
(ランナーズ編集部)
※こちらから記事検索ができます。
ランナーズ9月号 7月22日発売!
短期連載「100日間でサブフォー達成!」
8月1日から100日後は11月9日――全国各地で秋のフルマラソンが開催されます。いま、サブフォーを目指して準備を始めるには絶好のタイミング。本企画では、ランナーズでお馴染みの猪瀬祐輔コーチ監修のもと、「サブフォー達成を目指す100日トレーニングプログラム」を紹介します。100日後、笑顔でゴールを駆け抜けませんか?
偉業! 昨年度の達成者は80人
60代サブスリーを諦めない
2024年度全日本マラソンランキングでサブスリーランナーは過去最多の1万2339人、その中で60代は男女合わせてわずか80人。
偉業を成し遂げたランナーが語る「60代サブスリー達成の秘訣」「若者へのアドバイス」とは? 60代サブスリーを目指す人はもちろん、年齢を重ねても速くなりたい全てのランナー必読の内容です。
「苦しみの先にある栄光」
6月29日に第40回サロマ湖100kmウルトラマラソンが開催され、昨年に続き30℃を超える過酷な条件の中、1,952人が完走(完走率58.4%)。フィニッシュ時のランナーの表情やコメントは、ほぼ全員が充実感にあふれていました。
40年間で37回連続完走(コロナ禍で3回中止)の越智利国さんの手記、古くから大会運営に携わる2人の町長が振り返るサロマの40年を、ランナーの表情と共にお届けします。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。
※こちらから記事検索ができます。