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【週刊ランナーズ】鳥取マラソンの女子「総合」優勝は60歳!(3時間12分) 畑仕事で筋トレ、坂ダッシュでスピードを鍛える

2019年3月15日

3月10日(日)に、12回目となる鳥取マラソンが行われました。
当日は小雨が降り、スタート時の気温は11℃。鳥取砂丘や鳥取城跡など、史跡名勝を巡るワンウエイコースを3717人が走りました。
女子の総合優勝は3時間12分44秒でゴールした60歳の中田弘美さん。

「優勝は自分でもびっくり。序盤でトイレに行ってしまい、少し時間をロスしましたが、当日ゲストで来られていた中村勘九郎さんが、大河ドラマ『いだてん』でやっていたスッスッハッハッ(2回吸って、2回吐く)という呼吸法を試してみたらリズム良く走れ、どんどん抜いていくことができました」

中田さんは静岡県浜松市在住。午前中は主に家事や畑仕事(1時間程度)を行い、忙しい合間を縫って30~60分ほど走りに出かけます。

「自宅が山の近くにあり、走るコースも坂だらけ。月間走行距離は300kmほどです。畑仕事は全身を使うので、普段あまり使えていない筋肉にも刺激が入る感覚があります。もしかしたら、これもランニングに役立っているのかもしれませんね」

午後1時30分から5時30分までは介護施設で事務仕事。それが終わると、職場の近くにある坂道で100m×10本の坂ダッシュを行います。

「自宅の近くは夜になると熊が出るので(笑)、5kmほど離れた職場の近くで行います。スピード練習はなかなかできませんが、100mだけならそこまできつくはありませんので。鳥取マラソンには序盤・中盤・終盤にきつい坂がありますが、この坂ダッシュや、普段からアップダウンを走っていたおかげで、そこまで後半失速せずに走ることができました」

完走者数は3459人、完走率は93.1%でした。

「1位を走っているとは全然わからず、最後にゴールテープが出た時は『うそ』と思いました」(中田さん)。2017年度の全日本マラソンランキングでは、58歳1位(3時間5分2秒)だ
「1位を走っているとは全然わからず、最後にゴールテープが出た時は『うそ』と思いました」(中田さん)。2017年度の全日本マラソンランキングでは、58歳1位(3時間5分2秒)だ
日本海をバックにスタート。男子では高山直哉さんが10年ぶりに大会記録を更新する2時間22分23秒をマークし、MCC(マラソンチャレンジカップ)からは賞金10万円が贈られた
日本海をバックにスタート。男子では高山直哉さんが10年ぶりに大会記録を更新する2時間22分23秒をマークし、MCC(マラソンチャレンジカップ)からは賞金10万円が贈られた


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