ランニングシューズ最前線

2016年1月22日

ランナーにとって、最も重要なアイテムといえる「シューズ」。
この連載では、ランニングシューズのマーケティング調査に10年以上携わり、ランナーでもある矢野経済研究所・野島さんが、“注目のシューズ”や“専門店で売れているシューズトップ10”について解説。 
「ランナー」と「アナリスト」の両目線から、ちょっとだけマニアックなシューズトークを繰り広げます。

今月、注目のシューズ

2 カ月連続ランクイン!
レースシーズンに人気のモデル

エア ズーム エリート 8
価格: 13,500円(税込)
Men’s: 24.5~30.0cm
Women’s: 22.5~26.5cm

今回は、ナイキ「エア ズーム エリート 8」を紹介します。
発売されたのは昨年の7月ですが、“専門店の売れ筋トップ10”では、10月に7位・11月に5位と連続でランクイン。サブ4を目指すランナー向けのレーシングシューズとあって、マラソン大会が数多く集中するこの時期にも売れ行きは好調です。

「エア ズーム エリート 8」は、シリーズ最軽量で、反発性を重視した素材「ナイキ ズーム エア」を前足部に搭載。推進力のある足運びが体感できるのが特長です。さらに、アッパーは最新テクノロジー「フライワイヤー」によってフィット感が向上していますので、ペガサスやストラクチャーといったエントリー向けのズーム エア シリーズを履いていたランナーにとっては、自然とスピードが出るように仕上がっていると思います。そのため、記録を目指したいランナーにぜひ試してみて欲しい1足です。

昨年の世界陸上に日本代表として出場し、2015年7月には5,000mで日本記録をマークした大迫傑選手(ナイキ・オレゴン・プロジェクト所属)がトレーニングで履いていることも、人気を後押ししています。


ランニング専門店で売れているシューズベスト10

矢野経済研究所が集計している膨大なデータの中から、ランナーの関心が最も高い「ランニング専門店」でのリアルな販売データを公開。あなたのシューズはランキングに入っている?

順位 モデル名(メーカー名) 売上足数
1 GT2000ニューヨーク4
(アシックス)
6,127 GT2000ニューヨーク4(アシックス)
2 ターサージール4
(アシックス)
5,499 ターサージール4(アシックス)
3 ゲルカヤノ22
(アシックス)
1,833 ゲルカヤノ22(アシックス)
4 ズームスピードライバル+4
(ナイキ)
1,811 ズームスピードライバル+4(ナイキ)
5 エアズームエリート8
(ナイキ)
1,709 エアズームエリート8(ナイキ)
6 アディゼロ ボストン ブースト
(アディダス)
1,180 アディゼロ ボストン ブースト(アディダス)
7 アディゼロ タクミ レン ブースト
(アディダス)
1,104 アディゼロ タクミ レン ブースト(アディダス)
8 アディゼロ マナ7
(アディダス)
1,071 アディゼロ マナ7(アディダス)
9 エアズームフライ2
(ナイキ)
1,052 エアズームフライ2(ナイキ)
10 ウエーブライダー19
(ミズノ)
944 ウエーブライダー19(ミズノ)

集計ルール:
(1)全国にあるランニング専門店195店舗のPOS販売データを集計
(2)30%OFF以上の特価商品は除外
(3)スリム、ワイド、レディースなどは同一モデルとして集計
※「ランニング専門店」は、スポーツ量販店・ショッピングセンター・デパートなどを除くランニング用品を取り扱うショップを指す。
※11月1日~11月30日集計分

野島さんの目

ランナーから絶大な支持を得るアシックス「GT2000 ニューヨーク」の最新モデルが6,000足以上を売上げ、第1位となりました。フィット感と足を守られている安心感に定評があり、“最初の1足”として多くのエントリーランナーに選ばれていることが分かります。
軽量でもあるので、レースでアシックスシューズをはくトップランナーもジョグ用としてはいているとのこと。

売れ筋TOP10には、1位の「GT2000 ニューヨーク4」の他にも、「ゲルカヤノ22」「アディゼロ ボストン ブースト」「ウエーブライダー19」など、エントリーランナー向けの厚底セーフティモデルが多数ランクイン。昨年11月には、第1回の金沢マラソンやおかやまマラソンが行われたこともあり、地方の専門店では、エントリー層の購入が増えてきているようです。

協力/(株)矢野経済研究所

(株)矢野経済研究所 ファッション・スポーツ&リテールユニット 上級研究員
野島国夫さん(41歳)

1974年、神奈川県生まれ。スポーツシューズのマーケティング調査を10年前から担当。
各メーカーの展示会やスポーツショップにも足しげく通い、あらゆる情報収集に日夜励んでいる。
3年前から仕事のアウトプット精度向上を目的に走り始め、すっかりランニングの虜に。
年3~4回の頻度でレースにエントリーし、フルベストは2015年の横浜マラソンでマークした3時間50分49秒。
月間走行距離は180~200kmでサブ3.5が当面の目標。
現在、スポーツシューズの市場調査に従事するなかで、ランニングの経験がおおいに役立っているという。

詳しい野島さんのランナー歴はこちらから
走って変わった! 先輩ランナーのメッセージ

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