ランナーズonline

デフリンピックのメダリストで初のSix Star Finisherとなった山中さん 平均タイムは2時間41分

2026年7月14日


6月には南アフリカのケープタウンマラソンの加入が決定し、ますます注目が高まっているアボット・ワールドマラソンメジャーズ(AWMM=東京、ボストン、ロンドン、ケープタウン、シドニー、ベルリン、シカゴ、ニューヨーク・シティ)。このうち、東京、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨーク・シティの6つを完走したランナーにはSix Star Finisherの称号が贈られ、多くのランナーの目標になっています。
今年4月、ボストンマラソンを2時間35分25秒で完走した山中孝一郎さん(44歳)は、デフリンピックのメダリストで初めてSix Star Finisherを獲得しました。山中さんは先天性の難聴を持ち、市民ランナーとして走りながらこれまで5回デフリンピックの代表になっています(2013年ソフィア大会のマラソンで銅メダル)。6大会の平均タイムが2時間41分51秒(最速は2025年東京の2時間28分45秒)でSix Star Finisherを獲得した感想を伺いました。


Q Six Star Finisherを意識し始めたのはいつからでしょうか?
A
 2014年に東京、2015年にベルリンとシカゴを走り、4大会目となった2018年のニューヨーク・シティから意識しました。その後コロナ禍のため海外にいけなくなってしまいましたが、 2023年に他の大会がAWMMに追加の可能性があると聞き、「シックススターが消滅するかもしれない。その前にやらなくては!」と再度チャレンジを決めました。

Q 6大会完走しようと思ったのはなぜですか?
A
 達成者の方々の話を聞いて興味を持っていました。また、人生は何か起こるかわからないので、やれる時に行こうと思っていました。

Q 心に残ったレースと最もきつかったレースは?
A
 心に残ったレースは2025年ロンドンマラソンのウェストミンスター橋で地鳴りの大声援が凄かったことや デフリンピックの選考レースだった同年の東京マラソンをエリートの部として走らせていただき、日本代表に選んでいただけたこと。きつかったレースもロンドンマラソンで、 38〜39kmのビッグ・ベンで暑さの影響で攣って立ち止まってしまいました。沿道の人など、いろいろな人に後押しされ苦しみながら走り切ることができました。

Q 6大会目となったボストンマラソンの感想は?
A
 2時間30分台前半で完走できればと思いました。実際走ってみるとワンウェイコースでアップダウンがきつく、特に心臓破りの坂はかなりダメージを受け終盤は攣ってしまい、目標にわずかに届きませんでした。しかし、130回目という伝統的な大会に、街の雰囲気を味わいつつ、途切れない大声援を受けながら楽しめました。

Q デフのメダリストで初のSix Star Finisherという点についてはどう思われますか?
A
 普段はそこまで意識することはないのですが、まだいないのならば「私しかできないことをやってみよう」と思いました。

Q 最後に今後の目標をお願いいたします。
A
 力があるうちは、年に1回は2時間30分切りを維持したいと思っています。 また、候補大会(上海)も含め、AWMMの9大会完走も目指しています。



※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ12月号 10月22日発売!


あなたは持っている力を発揮しきれていないかもしれない
全て撃退 “失速の落とし穴”

本番に向けて様々な新トレーニングに挑戦! ところが、もしかするとそれが知らず知らずのうちに疲労が溜まる原因になっているかもしれません。特集では、多くのランナーが陥りがちな “失速の落とし穴” を指摘します。あなたも意外な落とし穴にはまっているかも?まずは「マラソン失速の落とし穴リスト」でチェック!

長寿連載「マイトレーニング」はいつの時代も型破り

トップクラスの走力を持つ市民ランナーたちの練習や生活を紹介する連載「マイトレーニング」。1983年に開始し、これまでに登場したランナーはのべ461人。マイトレランナーと同等の走力を持つ編集長の行場(自己ベスト2時間16分台)が、紹介したランナーやトレーニングを様々な角度からまとめました。

「ゲイター」「タイツ」「アームスリーブ」新商品続々!
着圧アイテムはマラソンに効くのか!?

ゲイター、タイツ、アームスリーブ─。レース会場で見るのは当たり前になった着圧アイテム。実際、その効果はどこまで期待できるのか? 研究者、トップランナー、市民ランナーの声から探りました。



本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!

「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。



※こちらから記事検索ができます。

「ランナーズonline」 一覧に戻る