男子800mで1分43秒45の日本新記録を樹立した落合晃選手(右端)
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市民ランナーからトップ選手まで参加する中距離トラックレース「MDC GP」が5月30日、東京都の世田谷区立総合運動場陸上競技場で開催されました。
同大会は午前中から市民ランナーや子ども向けの種目が行われ、夕方にエリートレースが実施される構成です。トラックの周辺にはキッチンカーが、中央の芝生には協賛企業や縁日のブースが設けられ、お祭りのような雰囲気の中で観客はトラックの内側から選手を応援できます。レースを走り終えた市民ランナーが会場に残り、エリートレースを観戦している姿も多く見られました。
男子800mでは駒澤大の落合晃選手が1分43秒45の日本新記録を樹立するなど、各種目で好タイムが続出しました。MDCでオリンピック実施種目の日本新記録が出たのは初めてです。
落合選手はレース後、「観客の皆さんが、日本記録が出そうな雰囲気を作ってくれました。間近で『いけー!』と声援をくれて力になりました。楽しかったです」と語りました。
大会を主催するTWOLAPS代表の横田真人さんは、2012年に800mでロンドンオリンピックに出場した後、『中距離はマイナーなままで何も変わらなかった』と感じた経験があります。このため、2021年から始めたMDCシリーズではトップアスリートから市民ランナー、運営ボランティアまで幅広く『大会に関わる人』を増やすことで中距離界を盛り上げてきました。
市民ランナーも参加するMDCでは好タイムが生まれる空気がどのように作られているのか、横田さんに聞きました。
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今回のMDC GPは世界陸連のカテゴリー大会(※国際大会の出場資格に関係する大会)になり、落合選手のように本気で記録を狙う選手が複数いました。そういう中心となる選手がいることで、会場全体に『今日は何か起きるかもしれない』というムードが生まれます。
一方で、ただ会場が賑やかなだけでは記録は出ません。応援の熱と、選手の冷静さや集中力が共存できる空気を作りたいと考えていました。私が意識したのは、オーガナイザーである私が常にヘラヘラしていることでした。私が選手の前で「記録を出してほしい」と緊張していると、それが伝わってしまうように自分の経験から感じていました。今回は、これまでMDCが作ってきた雰囲気とお客さんの応援がうまく融合した大会だったと思います。
現役時代は日本グランプリシリーズを走っていてもバックストレートでは何も聞こえないことがありました。それだと寂しいんですよ。でも、今日は選手たちが話していたように、本当に応援が力になったんじゃないかと思います。
観客はトラックの内側から選手を応援できる
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