|
「ドカ走り」とは、フルマラソン以上の距離を2日間で走る、短期集中型トレーニングです。お盆が終わればもうすぐ9月。秋のマラソンに向けて夏休みに「ドカ走り」を実践することの意義をフル自己ベスト2時間34分21秒のMr.ドカ走り・堤コーチ(T.T-Athlete Club)が語ったランナーズの記事(2019年9月号)を一部編集して紹介します。ドカ走りで「マラソンの距離を走れた」自信が快走につながる「夏休み中に1回だけでも2日で42km走」は、どのようなトレーニング効果があるのでしょうか。
「ドカ走り」は、2日間で42km以上の距離を走り、マラソン30km以降の「低エネルギー」「筋疲労」の状態を1回だけでも疑似体験することで、秋のマラソンでの「失速防止」の可能性を高めます。
これは脳の影響によるところが大きいです。脳は身体が限界に来る前に「これ以上頑張ると危険だからやめなさい」という指令を出しますが、30km以降の世界を1回だけでも経験し「まだ大丈夫」だということを脳が覚えることで、この指令を遅らせることにつながります。
10~12月のフルマラソン出場から逆算すると、8月にドカ走りを行う意義は大きいです。「42km走った身体の記憶」を脳が覚えていられる範囲だからです。
「マラソンの距離を走れた」という成功体験が自信につながる部分もあります(2日間に分けたとしても)。自信は人間をポジティブにし、持っている力を発揮しやすくします。
1日目:30km走
2日目:12kmジョギング
*2日間で42km以上走ることで、マラソン30km以降を脳に疑似体験させる
夏のロング走はハードです。「確実に距離を踏む」という面ではゆっくりペースで走った方が良いでしょう。ランニングクラブ等の夏合宿は距離を稼ぐチャンスですし、旅行に行くなら現地を交通機関ではなく、自らの脚で走ってまわるなど、この時期ならではのイベントとして活用するのもお勧めです。
夏は暑くてジョギングでもきついことがありますが、逆に言えば、ゆっくりでも身体に負荷をかけることができます。冬のように寒さで筋肉が冷やされることもないので、故障のリスクが減るともいえます。
一度に30km走をすることが困難なほど気温が高い場合は、朝に21km走を実施し夕方以降にジョギングで10kmを走る方法はいかがでしょうか。1日の中で練習を分割することで走行距離を確保することができます。
秋冬のシーズンに向けて、夏は身体を動かす意識を切らさないことがポイントです。まとまった距離を一度に走る30km走などの練習を秋にこなすためにも、夏に距離耐性をつけておきましょう。
※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ8月号 6月22日発売!
暑さは「脳」が決めている
夏ランを変える暑熱対策ギア!
日本の夏はもう暑くて走れない――。それは半分正解で、もう半分は脳のせいかもしれません。本特集では、気温50℃を超えるウルトラマラソン「Badwater 135」など極限環境でのレースを経験してきた岩本能史コーチの「脳をいかに騙すか」という暑熱対策の持論をもとに、夏のランニングを快適にする最新の暑熱対策ギアを紹介します。「暑さは脳が決めている」という脳の仕組みを逆手に取り、今年の夏を走り抜けましょう。
食と温泉とコースが魅力的
さぁ、東北を走ろう!
温泉、ご当地グルメ、自然あふれるコース——。日本の原風景が残る東北は、ランナーにとっての魅力がいっぱい!夏にも大会が開催され、これからの季節も旅ランを思いきり楽しめます。今号では大会情報やご当地ガイドで東北の楽しみ方を紹介。青森県出身の福士加代子さんら東北にゆかりのあるランナーたちにも、その魅力をとことん聞きました。
毎回同じトレーニングで速くなれる!
「速くなる習慣走」
インターバル走、ペース走、ロング走、変化走……。トレーニング情報が溢れる現代、「どう組み合わせたらいいのか分からない」「キツい練習はできない」という人も多いのでは? そんな人に向けて、「速くなる習慣走」を紹介します。登場するのは、毎回ほぼ同じトレーニングを繰り返しながら速くなっている2人のランナー。2人の実践談から、専門家やコーチが「どのようにして習慣化するのか」「同じ練習を繰り返して速くなるためのポイント」を解説します。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。
※こちらから記事検索ができます。