低酸素下の高強度トレーニングを研究する森田さん
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現在発売中の月刊ランナーズ7月号ではスポーツジムで行う「ジムラン特集」をしています。近年は一般的なジムに加えて、低酸素トレーニングができる施設も増加。誌面ではM高史さんが「低酸素トレのおかげで自己ベスト連発できた」と効果を語っていますが、果たして低酸素トレーニングは一般的な市民ランナーにも効果があるのでしょうか? 東京大学大学院で低酸素下での高強度トレーニングを研究し、昨年のおかやまマラソンで優勝した森田雄貴さんに聞きました。
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私は大学院に進学する際、自身の競技力向上にも役立てるため、低酸素下の高強度トレーニングについて研究を始めました。当初は「このトレーニングには夢がある」と思っていましたが、これまでの研究で分かったのは、低酸素トレーニングは魔法のトレーニングではないけれど、競技力を伸ばす効果が見込めるということです。
まず、高地トレーニングの効果と一般的に知られる「赤血球が増える」ということは、一定期間高地で過ごす必要があるので、ジムの低酸素下で走るだけでは起こりません。では何が良いのか、というと低酸素下で運動すると筋肉中の酸素飽和度が下がります。この刺激に身体が反応することで毛細血管やミトコンドリアが増加することにつながり、それによってパフォーマンスが上がると考えることができるのです。
そして、酸素飽和度はジョギングよりも高強度トレーニングの方が下がるので、低酸素トレーニングの効果をより多く感じたいのであれば、インターバル走など短時間で追い込む練習を行うのがいいでしょう。
これまでジョギングしかしてこなかった人が行うのはもちろん効果がありますし、現在スピード走を行っている人は、それと別の日にプラスαの練習として取り組むのがいいのではないかと思います。また、平地よりもスピードが遅くても追い込めるので、故障が多い人は脚への負担を低く抑えて身体に刺激を与えられるかもしれません。ちなみに、低酸素下では走る以外のトレーニングでももちろん効果があるので、バイクトレもお勧めです。私は故障時にバイクで追い込む使い方をしていました。
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発売中のランナーズ7月号では、M高史さん11年ぶりのフルマラソン自己ベストにつながった低酸素トレーニングの内容を掲載。また、初めてジムトレをするランナーに向けてトレッドミルの使い方や屋外走との違い、筋トレメニューも紹介しています。
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