ランナーズonline

一流選手の資質とは? 山下佐知子監督が語る日本記録の価値

2024年2月27日
第一生命グループの山下佐知子監督(写真/小野口健太)
第一生命グループの山下佐知子監督(写真/小野口健太)

1月28日の大阪国際女子マラソンでは2位に入った天満屋の前田穂南選手が日本記録を19年ぶりに更新する2時間18分59秒をマークしました。ランナーズ4月号ではオリンピック代表を3人育てた第一生命グループ女子陸上競技部の山下佐知子監督に記録の価値を解説していただきました。そのコメントの一部を転載します。


********


「強かったですね。設定より速いペースで進む中、ペースメーカーがいなくなる前の中間点で先頭に出るような光景は、近年にはなかったので驚きました。MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)とは違い、まず記録が求められ、日本人トップも目指したわけで、記録と勝負の両方をやり抜くのは難しいことです。2019年のMGCに勝ち、20年の青梅30kmで圧倒的な強さを見せながら東京オリンピックは延期になりました。体力と精神力をここまで持続させるのは大変で、私も何度か彼女の涙を見ています。故障もあった中で、ここでまた力を絞り出してバージョンアップさせた人間力も素晴らしいですね。練習に対する本番での発揮度は大事ですが、大一番で驚く力を出すのが一流選手の資質だと改めて思いました」


********


YouTube「RUNNET channel 」ではパリオリンピック代表内定の鈴木優花選手が前田選手の日本新記録について感想を語っています。







※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ9月号 7月22日発売!


短期連載「100日間でサブフォー達成!」

8月1日から100日後は11月9日――全国各地で秋のフルマラソンが開催されます。いま、サブフォーを目指して準備を始めるには絶好のタイミング。本企画では、ランナーズでお馴染みの猪瀬祐輔コーチ監修のもと、「サブフォー達成を目指す100日トレーニングプログラム」を紹介します。100日後、笑顔でゴールを駆け抜けませんか?


偉業! 昨年度の達成者は80人
60代サブスリーを諦めない

2024年度全日本マラソンランキングでサブスリーランナーは過去最多の1万2339人、その中で60代は男女合わせてわずか80人。
偉業を成し遂げたランナーが語る「60代サブスリー達成の秘訣」「若者へのアドバイス」とは? 60代サブスリーを目指す人はもちろん、年齢を重ねても速くなりたい全てのランナー必読の内容です。

「苦しみの先にある栄光」

6月29日に第40回サロマ湖100kmウルトラマラソンが開催され、昨年に続き30℃を超える過酷な条件の中、1,952人が完走(完走率58.4%)。フィニッシュ時のランナーの表情やコメントは、ほぼ全員が充実感にあふれていました。
40年間で37回連続完走(コロナ禍で3回中止)の越智利国さんの手記、古くから大会運営に携わる2人の町長が振り返るサロマの40年を、ランナーの表情と共にお届けします。



本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!

「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。



※こちらから記事検索ができます。

「ランナーズonline」 一覧に戻る