写真/塩川真悟
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1月28日(日)に開催された大阪国際女子マラソンで、前田穂南選手が2時間18分59秒の日本新記録を樹立し2位でフィニッシュしました。
前田選手が所属する天満屋は、これまで女子マラソンの五輪代表を東京五輪の前田選手自身も含めて5人輩出した強豪実業団です。
2022年春まで30年間天満屋のコーチを務め、自身も東京世界陸上マラソン5位の実績を持つ篠原太コーチ(61歳)と同社OGでベルリンマラソンで優勝している松尾和美コーチ(49歳)が「ロング走」をテーマに対談。ランナーズ2月号にその内容を掲載しましたが、ここではそこに載せきれなかった天満屋のトレーニングについて紹介します。
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―天満屋の方々はフルマラソン以上の超ロング走をしているそうですね。
松尾 私が入った時は50km走とかしていて、特に真夏の暑い時期に11時スタートとかで行っていたんです。山口(衛里)さんとか小松(ゆかり)さんという先輩は普通にやっていましたけど、私は途中でやめてしまって……。最大40kmだったかな。
篠原 小松は石垣島1周70kmとかもしていましたね。武冨(豊)監督も私も小松が入った時は来たばかりで、神戸製鋼で自分たちがしていた練習がベースになっていました。私が現役の時に石垣島1周とか5時間かけてやっていました。私自身は駅伝やトラックの実績がないので、マラソンを狙うときに体力がないとだめだなというのがありましたから。身体づくり、脚づくりのためです。スピードばかり追い求めてもマラソンに活かせない。(レースまでやや時間がある)強化の時期にしっかり長い距離を走っておくと、2~3月のマラソンでは結果につながっていたと思います。
松尾 私も夏の強化が結果につながるというのは理解していました。この練習で間違いなく強くなるというのは、先輩方の結果を見てわかっていたので。でもペースが速かったですね。LSDでキロ5分といいながら、4分30~40秒でやっている(笑)。強くなる実感はすごくありました。
―50km走をするとスピード走も楽にこなせる体力がつくのですか?
松尾 超ロング走の翌日は400m30本とかインターバル走が入ってきていました。その時は身体が前日の遅いフォームに慣れているので、すごくきつい。でもそういったセット練習をこなしていくと、長い距離で使った筋肉と速い動きで使った筋肉の両方を使えているというのが、その後のペース走で実感できます。細かい筋肉までつかっているという走り方になるんです。
篠原 武冨監督はそういうものを狙っていたと思います。身体がしんどいところでもう一回動かさないといけないというのは、マラソンで身体がきつい時にどう頑張るかというところにつながっていきます。
―こういった練習が天満屋の方々が結果を出し続けられている秘訣なんでしょうか。
篠原 そうですね。それと朝練習を確実にやる。集団で12kmぐらい走って、あとは自分で3~4km。週1回の個人練以外は確実に15~16km走るので、そこがベースとなります。合宿も朝練習がベース。それから午前に距離走やインターバル走をして、午後から夕方に強い選手は各自で50~60分走っている。山口、小松などの先輩の姿を後輩が見ながら育って、それが当たり前になっていく。先輩を見ながらそれを自然とできるようになっていくことが結果につながったんだと思います。
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