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スーパーや八百屋で一年中並べられている小松菜は、一束100円前後で手に入る家計にやさしい野菜の代表格。その小松菜が「ランナーのパフォーマンスアップお助け食材なんです!」と力説するのは、“ランナーを支える走る公認スポーツ栄養士”(自称)の佐原和真さん(30歳)です。
「マラソン前の栄養補給といえば何を思い浮かべますか? 多くの方は糖質を多く摂る『カーボローディング』が思いつくのではないでしょうか。実はここ数年、ちらほらと研究界隈で話題になっているマラソン前の補給で記録向上に役立つかもしれない栄養素があります。それが『ニトレート』です。キプチョゲ選手がブレイキング2(マラソン2時間切りチャレンジ)に挑んだ際などにニトレートを多く含むビーツのジュースを摂取していたことで、一部のランナーには知られているかもしれません。このニトレート、あらゆる面で私たちランナーの味方になってくれる優れた栄養素なのです。ニトレートとは日本語で硝酸塩。食事で摂取した硝酸塩は体内で亜硝酸塩、一酸化窒素(NO)に変換されます。このNOが血管を拡げ、ミトコンドリアのエネルギー効率改善、筋収縮時の酸素消費の軽減などから、ランナーの疲労軽減・パフォーマンス向上が期待されています。また、血圧の低下や動脈硬化の改善といった健康効果も期待されています」
「この硝酸塩の効果は、トップアスリートよりも市民ランナーの方により効果が期待できるとされています。これは恐らく、トップアスリートは既に血管が最大限に拡張されているからではないか、と思います。また、レース直前だけでなく、普段から多く摂取しておくことでもトレーニング効果を高めてくれます。私はレース前はもちろん、ほぼ毎日小松菜を食べています。硝酸塩の効果を知ってよく食べるようになったのは2021年頃でしたが、小松菜のおかげなのか22年の東京マラソンで自己ベストを更新することができました(2時間30分40秒)。皆さんもぜひ一度『小松菜ローディング』を試してみてください」
佐原さんが提案する「小松菜ローディング」の詳細は、実際に行われた研究結果やお勧め料理レシピとともに、発売中のランナーズ1月号に掲載しています。ぜひチェックしてみてください。
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万国共通「走る力は生きる力」
3月2日に開催された東京マラソンは約3万7000人が出走し、海外からの参加者は約1万7000人。2月24日の大阪マラソンには約3万2000人が参加し、海外からのエントリーは約6000人。世界各国のランナーにあなたにとっての「走る力は生きる力」をインタビューしてわかったことは、言葉や文化が異なっても、ランニングを通じて前向きな人生を切り開いていることは万国共通、ということでした。
40年連続サブスリー達成者に川内優輝がインタビュー
今年2月の別府大分マラソンを2時間59分27秒でフィニッシュし、40年連続サブスリーを達成した日吉一郎さん(当時59歳)に、マラソン2時間20分以内で100回以上走破し、ギネス記録保持者である川内優輝選手がインタビュー。「なぜこれほど長い間継続できたのか」を聞きました。
世界のレジェンドたちに聞いた!
加齢に打ち克つ究極の「My Training」
年齢を重ねても走り続けるレジェンドランナーたちはどのようにして衰えを克服し、マラソンで高いパフォーマンスを維持しているのでしょうか。今号に登場するレジェンドたちの「マイトレーニング」を紹介します。
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