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本誌2022年7月号では表紙を飾っている鈴木健吾選手(右)と一山麻緒選手(写真/小野口健太)
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10月15日(日)に開催されるパリオリンピック代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ」の記者発表会が10月13日に都内で開かれ、出場する男子61人、女子24人の選手が顔を揃えました。
男子は2時間4分56秒の日本記録を持つ鈴木健吾選手(富士通)、前日本記録保持者で2021年東京オリンピック6位の大迫傑選手(Nike)、2018年ボストンマラソン覇者の川内優輝選手(あいおいニッセイ同和損保)らがエントリー。鈴木選手は「状態は昨年の東京マラソン(2時間5分28秒で4位)と同じくらい。少なからず不安はありますが、パリにこだわってやってきたので当日は熱い思いを持って走りたい」と話しました。
大迫選手は「今回はフラッグスタッフ(アメリカ)で一人で練習をしてきて、前以上にしっかりできました」と明かし、「目標が1位なのか、2位以内なのかを明言するのは避けていますが、ペースメーカーがいないレースなので柔軟に対応したい。いつも通りに、上位に絡むいい走りができれば」と2大会連続のオリンピック代表入りを見据えていました。
当日が雨予報ということで、雨を得意とする川内選手は「俄然モチベーションが上がってきました。でも、私が代表に入るようでは日本のマラソンが暗黒期に入りますよ」と笑いながらも、「今回が130回目のマラソン。これまで雨、風、ワールドマラソンメジャーズなど129回の経験を生かして全力を尽くしたい」と意気込みを語りました。
本誌11月号のインタビューに登場した今大会最年長タイ(39歳)の今井正人選手(トヨタ自動車九州)は「川内君の129回に比べれば僕のマラソン経験は20回くらい」と謙遜しつつも、「今まではオリンピックへの思いが強すぎて練習をやりすぎてしまったけど、39歳になってようやく力任せではない、マラソンのコツのようなものが分かってきました。今まで(苦しくても)踏ん張ってきたので、最後は胸の差でも前にいたい」と話しました。
女子は東京オリンピックに出場した一山麻緒選手(資生堂)、鈴木亜由子選手(日本郵政グループ)、前田穂南選手(天満屋)の3人がそろって出場。一山選手が「やれることはやってきたので自信を持って走りたい。どんな展開になっても最後は私が勝ちます」と言えば、鈴木選手も「どんな状況でも勝てるように練習できたと思います」と手応えを口にしました。
また、女子は山口遥選手(AC・KITA)が市民ランナーでただ1人出場します。8月と9月は普段よりも200km多い月間1000kmを走り込んだそうで、「MGCが近づいてくるたびに不安や焦りもありましたが、会見に出たらワクワクしてきました。出るだけではなく勝負をしたい。粘って後半で存在感を見せられたら」と話していました。
MGCの男子は8時に、女子は8時10分にスタートし、上位2人がパリオリンピックの代表に内定します。
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