ランナーズonline

北海道マラソンの女子は市民ランナーが優勝!! 30℃超えの気温で完走率は81%

2023年8月28日
初優勝した市民ランナーの澤畠朋美選手(写真/釜石由起)
初優勝した市民ランナーの澤畠朋美選手(写真/釜石由起)

北海道マラソン2023は8月27日(日)、札幌市の大通公園を発着点とする42.195kmのコースで開催され、男子はパトリック・マゼンゲ・ワンブィ選手(NTT西日本)が2時間20分54秒、女子は市民ランナーの澤畠朋美選手(さわはた~ず)が2時間38分18秒でそれぞれ初優勝しました。男子は岩田拓海選手(JFEスチール)が5秒差の2位に続きました。

澤畠選手は埼玉県所沢市で父・正裕さんが院長を務めるさわはた動物病院で動物看護士として働いています。両親と弟・智樹さんも走っているランナー一家で、高校時代は陸上部に所属し「3,000mでようやく県大会に出られるレベル」でしたが、大学4年から始めたフルマラソンでは榛名湖、ぐんま、黒部名水、富士山、松本などで優勝しています(ぐんまマラソンは2015年以降で6回優勝)。

今大会は毎年参加していた地元の大会がなかったことから「2時間40分が切れたら」とエントリー。「私にとっては気温もそこまで上がらず、湿度もちょうど良かったです」と終盤まで5km18分台のペースを維持し、37km付近で首位の池内彩乃選手(デンソー)を逆転しました。

「実業団選手と一緒にスタートできる大会は多くないですし、市民ランナーとして上位に入れたことはうれしいです。寒いのが極端に苦手なのですが、フルマラソンの自己ベスト(2時間34分46秒)を更新し、ウルトラマラソンも走ってみたい」と今後の目標を明かしました。

今大会はスタート時(午前8時30分)の気温が29℃(湿度78%)で、10時30分には30℃まで上昇。この影響か男子の優勝記録は第1回大会の1987年(2時間24分28秒)以来35年ぶりに2時間20分を切れず、女子も1989年以降では最も遅い優勝記録となりました。完走率は前回(90.3%)を下回る81.1%(出走1万8020人、完走1万4,620人)でした。


男子の優勝はパトリック・マゼンゲ・ワンブィ選手
男子の優勝はパトリック・マゼンゲ・ワンブィ選手
午前8時30分に札幌市の大通公園をスタート
午前8時30分に札幌市の大通公園をスタート


※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ5月号 3月22日発売!


万国共通「走る力は生きる力」

3月2日に開催された東京マラソンは約3万7000人が出走し、海外からの参加者は約1万7000人。2月24日の大阪マラソンには約3万2000人が参加し、海外からのエントリーは約6000人。世界各国のランナーにあなたにとっての「走る力は生きる力」をインタビューしてわかったことは、言葉や文化が異なっても、ランニングを通じて前向きな人生を切り開いていることは万国共通、ということでした。

40年連続サブスリー達成者に川内優輝がインタビュー

今年2月の別府大分マラソンを2時間59分27秒でフィニッシュし、40年連続サブスリーを達成した日吉一郎さん(当時59歳)に、マラソン2時間20分以内で100回以上走破し、ギネス記録保持者である川内優輝選手がインタビュー。「なぜこれほど長い間継続できたのか」を聞きました。

世界のレジェンドたちに聞いた! 
加齢に打ち克つ究極の「My Training」

年齢を重ねても走り続けるレジェンドランナーたちはどのようにして衰えを克服し、マラソンで高いパフォーマンスを維持しているのでしょうか。今号に登場するレジェンドたちの「マイトレーニング」を紹介します。



本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!

「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。



※こちらから記事検索ができます。

「ランナーズonline」 一覧に戻る