ランナーズonline
RUNNERS ONLINEランニングによるひざ痛の原因のひとつは「筋力不足」です。
特にもともとの筋肉量が少ない女性やビギナーに多いとされていますが、「筋力がないからひざ痛になる」とは一概に言えません。
確かに筋肉量が多く、筋力が高ければ、走りのパフォーマンス向上につながりますし、故障を起こしにくいとも考えられますが、それ以上に重視すべきは「しなやかさ」、つまり適度な柔軟性とバランスなのです。
たとえばデスクワークなどで座っている時間の長い人は、大腿部周辺の筋肉をしなやかに使うことができず、力を伝えるためのひざのお皿周辺に負担がかかって痛みが出るケースが非常に多いのです。
座りっぱなしの状態が続くと、股関節の可動域が狭くなり、大腿四頭筋やハムストリングスの動きが悪くなり、しなやかさが低下します。
日常的にランニングをしていても、普段から筋肉を柔軟に保っておかなければ、常にひざ痛と隣り合わせなのです。
「筋力不足が原因だから、筋トレをしましょう」という流れになりやすいのですが、「しなやか度チェック」で筋肉の状態を把握し、ストレッチをはじめとしたコンディショニングで、しなやかさを手に入れましょう。
ひざ痛と大きな関わりをもつ「ハムストリングス」と「大腿四頭筋」のしなやか度を確かめる方法を紹介します。
●ハムストリングス
あおむけになり、片方の脚を真っすぐ90度まで上げる。
これができない人は、ハムストリングスが弱い、もしくは硬いということ。
この状態だと大腿四頭筋に負担がかかってしまいます。
左右それぞれ行ってバランスも見てみましょう。
|
●大腿四頭筋
うつぶせになり、片脚ずつひざから曲げ、かかとでお尻にタッチをします。
これができない人は、大腿四頭筋が弱いか硬いことが考えられます。
この状態だとハムストリングスに負担がかかる状態です。
|
こういったチェックは、ランナーなら習慣化したいところ。
次回は「しなやか度」を上げるためのコンディショニングやエクササイズを紹介します。
※月刊ランナーズより抜粋
ランナーズ1月号 11月22日発売!
新提案! 年代とタイムで算出
あなたの「マラソン偏差値」はいくつ?
フルマラソンのタイムから年代・性別ごとに「マラソン偏差値」を算出! 男女別に各年代の偏差値70、65、60、55、50、45のタイムを一覧にして掲載しています。
「最近加齢で記録が低下してきた」という方のモチベーションアップに、年齢や性別が異なるランニング仲間との記録の比較として、ご活用ください。
「マラソン大会の応援」は人を元気にする!
ランナーズ編集部が実施したアンケートでは、大会でランナーを応援した1148人のうち88.1%の人が「元気度がとても上がった」もしくは「少し上がった」と答えました。
さらに「日常生活でよりアクティブになった」「精神的に前向きになった」と行動の変化を表す回答も。読めばマラソンの応援に行きたくなる本特集、ぜひご覧ください。
フルマラソンレース中の
「三大困った」(腹痛・脚つり・トイレ)を解決!
どんなに練習を積んでも、万全の準備をしても、なぜかトラブルが起こってしまうのがフルマラソンです。この特集では、多くのランナーが経験する「腹痛」「脚つり」「トイレ問題」に対し、コーチや専門家が事前の対策や当日の対処法を指南します。「トラブルなく快走したい」というランナー必見です!
本誌購入は年会費7800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&過去12年分の記事が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7800円の超お得なプランです。