ランナーズonline

研究者からのアドバイス 自分にあった厚底シューズは「〇〇」で選ぶべき!

2023年6月29日
あなたにはどのシューズが合っている?(写真/小野口健太)
あなたにはどのシューズが合っている?(写真/小野口健太)

現在発売中のランナーズ8月号では13メーカーにご協力いただき、各社の最新厚底シューズを紹介。また、東京大学大学院生で箱根駅伝の関東学生連合メンバー、古川大晃さんと筑波大学大学院で厚底シューズについても研究する小川慶図さんの2人が、「そもそもなぜ速く走れるの?」「市民ランナーにも効果があるの?」といった様々な疑問に答えてくれました。今回はその中から、「自分にあった厚底シューズの選び方」に対する小川さんの返答を抜粋して紹介します。


********


小川さんが日本体力医学会で発表した「ランニングシューズの違いがランナーの走の経済性に与える影響について」という実験結果では、ナイキのアルファフライ、アシックスのメタスピードスカイを着用した場合、従来のシューズに比べてストライドが伸び、ピッチは低下することがいずれも確認され、「走の経済性(ランニングエコノミー)を改善することが明らかにされた」と結論づけています。

 ちなみに、その後、メタスピードエッジで実験したところ、スカイと同様の結果が得られたといい、「各社のシューズはどれもすでに一定のレベルに達しているといえるのではないでしょうか」

 こうなると、どれをはけばいいのか迷いそうですが、小川さんは「結局、個人的には自分がはいてテンションが上がる(速く走れそうと思う)シューズを使うのが一番いいと思っています。ランナーにはそれぞれ身体やフォームに個性があり、最適なシューズは違う可能性が高いからです」と語っています。

そのうえで、参考になる実験を紹介してくれました。それは、薄底シューズに100gずつ重りを追加していって、ランニングエコノミーを調べた研究で、重りなしの一番軽いケースが最もエコノミーが良くなる結果が出たといいます。「つまり、同じぐらい気に入ったシューズが2足あるのなら、軽い方を選べばいいと思います」というのが小川さんの意見でした。


********


さらに、8月号の誌面では「薄底から厚底になって変わった10のこと」やサブスリーランナーでもある読売新聞の近藤雄二記者が最新13足をはいた感想も掲載しています。ぜひご覧ください。



※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ5月号 3月22日発売!


万国共通「走る力は生きる力」

3月2日に開催された東京マラソンは約3万7000人が出走し、海外からの参加者は約1万7000人。2月24日の大阪マラソンには約3万2000人が参加し、海外からのエントリーは約6000人。世界各国のランナーにあなたにとっての「走る力は生きる力」をインタビューしてわかったことは、言葉や文化が異なっても、ランニングを通じて前向きな人生を切り開いていることは万国共通、ということでした。

40年連続サブスリー達成者に川内優輝がインタビュー

今年2月の別府大分マラソンを2時間59分27秒でフィニッシュし、40年連続サブスリーを達成した日吉一郎さん(当時59歳)に、マラソン2時間20分以内で100回以上走破し、ギネス記録保持者である川内優輝選手がインタビュー。「なぜこれほど長い間継続できたのか」を聞きました。

世界のレジェンドたちに聞いた! 
加齢に打ち克つ究極の「My Training」

年齢を重ねても走り続けるレジェンドランナーたちはどのようにして衰えを克服し、マラソンで高いパフォーマンスを維持しているのでしょうか。今号に登場するレジェンドたちの「マイトレーニング」を紹介します。



本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!

「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。



※こちらから記事検索ができます。

「ランナーズonline」 一覧に戻る