ランナーズonline

RUNNERS ONLINE

【ひざ痛はこわくない 01】ひざを痛めやすいかどうか、このチェックで分かる!

2023年6月05日

過去にRUNNETでおこなった調査では、ランナーが痛めたことのある部位のうち、もっとも多いのが"ひざ"でした。

ランニングの着地時、体重の2~3倍の力が地面からの反発力として脚にかかります。
股関節と違って安定性を保ちにくい構造になっているひざ関節は、最も負担がかかる箇所なのです。

また着地時、ひざ関節の軟骨が荷重を分散することで、骨に加わる負担を和らげていますが、関節の軟骨は、加齢とともに弾力性が失われていきます。
関節の動きをよくする潤滑油の役割をもつヒアルロン酸も、加齢によって量が減少するので、関節同士に摩擦が生じ、炎症が起こりやすくなります。

とはいえ恐れる必要はありません。
痛みに関する正しい知識とケア方法を身に付け実行することで、いつまでもラニングライフを楽しめます。


「筋力と疲労のチェック」これができない人はひざを痛める可能性大

下に紹介するのは、ひざ痛に関係する筋力と疲労をチェックする方法です。
これをやってみて、脚をスムーズに上げられなかった人は、軸脚(上げようとした脚とは逆側)のひざを痛めるリスクが極めて高いと言えます。

ひざを上げるとき、人間は、上げる脚とは逆側に重心を傾けバランスをとります。
しかし壁が肩に接するようにあると、重心を傾けることができません。
するとグラつきそうになる身体を、軸脚の大腿四頭筋、大殿筋で支えることになります。

ところが、この5つの筋力が弱い、もしくは疲労していると支えることができないため、脚を上げることができません。
この5つの筋肉は、ひざ関節をサポートする働きをもつため、弱かったり、疲労していたりすると、ひざ痛を引き起こすのです。

このチェック法で片脚でも上がらなかった人は、次回以降に紹介するエクササイズ、筋トレ、ツボ刺激といったケアをしっかり行い予防しましょう。
身体のアライメント、筋力、疲労を改善することで、ひざ痛にならない体質に変えていきます。

一方、両脚ともスムーズに上がった人は、いまのところひざ痛の心配はなさそうですが、定期的にやってみて、何秒静止できるかチェックすることをお勧めします。
静止時間が短くなったら疲労している証拠なので、そんな場合は次回以降に紹介するケアを入念に行うようにしてください。


ひざ痛を引き起こす可能性をチェック!


1.片方の肩が壁に触れるように立ち、直立します(写真1)
このとき身体は左右にグラつかせないように注意します。
2.そのままの状態で壁に接触している肩と逆側のひざを上げてみましょう(写真2)
このときも身体は左右にグラつかさせず、手、逆側の脚も動かさない(上げる側の脚以外は一切動かさない)
3.そのままの姿勢で5秒以上静止することができるかどうかをチェック。もう一方の脚も同様に行いましょう。


※月刊ランナーズより抜粋




ランナーズ1月号 11月22日発売!


新提案! 年代とタイムで算出
あなたの「マラソン偏差値」はいくつ?

フルマラソンのタイムから年代・性別ごとに「マラソン偏差値」を算出! 男女別に各年代の偏差値70、65、60、55、50、45のタイムを一覧にして掲載しています。
「最近加齢で記録が低下してきた」という方のモチベーションアップに、年齢や性別が異なるランニング仲間との記録の比較として、ご活用ください。

「マラソン大会の応援」は人を元気にする!

ランナーズ編集部が実施したアンケートでは、大会でランナーを応援した1148人のうち88.1%の人が「元気度がとても上がった」もしくは「少し上がった」と答えました。
さらに「日常生活でよりアクティブになった」「精神的に前向きになった」と行動の変化を表す回答も。読めばマラソンの応援に行きたくなる本特集、ぜひご覧ください。

フルマラソンレース中の
「三大困った」(腹痛・脚つり・トイレ)を解決!

どんなに練習を積んでも、万全の準備をしても、なぜかトラブルが起こってしまうのがフルマラソンです。この特集では、多くのランナーが経験する「腹痛」「脚つり」「トイレ問題」に対し、コーチや専門家が事前の対策や当日の対処法を指南します。「トラブルなく快走したい」というランナー必見です!



本誌購入は年会費7800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!

「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&過去12年分の記事が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7800円の超お得なプランです。



「ランナーズonline」 一覧に戻る