![]() (写真/軍記ひろし)
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現在発売中のランナーズ5月号では大流行中のサウナがランニングにどのような効果があるのか医師や専門家に話を聞き検証しています。
プロランナーの神野選手も「サウナが待っていれば、どんな練習にも耐えられます」と豪語するほど、サウナ沼にハマる一人です。
今回は、神野選手がハマった経緯など読売新聞の近藤記者がインタビューした本誌の一部を紹介します。
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――サウナ通いはいつごろ始めたのでしょうか。
「2019年の3月ごろです。ある時、会食の時間まで1時間ほどあって、マネージャーがサウナに行くと言うんです。待っているのも退屈なので、じゃあ一緒に行こうかとなりました。実はそれまではあまり入ったことがなかったんです。サウナって身体の水分を抜いてやせるために、おじさんが我慢して入るイメージがあって、疲労がたまってしまうのではと思っていました」
――実際入ってみてどうでした。
「時間がなかったので12分くらいだけ入ったのですが、そこは水風呂がなく、一番温度の低い15℃のシャワーを浴びて、急いで着替えて外に出ました。すると、ものすごい爽快感に包まれたんです。これが『ととのう』なのかと、初めて感じました」
――そこから、サウナ生活が始まったんですね。
「まず、なぜこんな爽快感が得られるのか、その理論に興味が湧いて、サウナに関する本を読み始めました。分かったのは、サウナで暑くなると徐々に交感神経が優位になり、水風呂でも交感神経が優位となります。そこで、外気浴をすると、一気に副交感神経が優位となって、自律神経が『ととのう』ということでした。そう理解して、またサウナに行って、また『ととのう』を感じ、ハマりました」
――体調の変化や、競技にプラスになっている点はありますか。
「僕は身体が細くて体調を崩しやすいんですけど、本によるとサウナは免疫力を高めるそうです。あと、サウナ後のご飯がすごく美味しく感じるんですよ。それだけで、生活の充実度は上がるし、よく食べて、よく眠れて、免疫力も上げられているんだと思います。競技では、『この練習が終わったらサウナに行くぞ!』と思うとモチベーションになります。それから、プロランナーである以上、食事中も『糖質を補給してエネルギーを回復させよう』などと常に競技のことを考えていますから、なかなか頭を休ませられる時間がない。でも、サウナに入るときだけは、暑くて何も考えられないので、完全に脳が休むんです。もう一つ、サウナに入った後は、睡眠がすごく深くなって、翌朝スッキリ起きられます。アスリートにとって身体のケアや食事も大事ですが、1番重要なのは睡眠。深く眠れることは競技に直結しているはずです」
文/近藤雄二
(読売新聞編集委員)
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ととのい中の神野選手
現在発売中のランナーズ5月号では、神野選手がアドバイスする市民ランナーへのサウナ利用法やMGCに向けてなど、インタビュー全文を掲載しています。
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40年連続サブスリー達成者に川内優輝がインタビュー
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年齢を重ねても走り続けるレジェンドランナーたちはどのようにして衰えを克服し、マラソンで高いパフォーマンスを維持しているのでしょうか。今号に登場するレジェンドたちの「マイトレーニング」を紹介します。
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