![]() こんな経験ありませんか?(写真/hoco)
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いよいよフルマラソンシーズン到来!
今週末から毎週末、全国各地でフルマラソンが開催されます。
そのため3年ぶりにフルマラソンに出場するという方も多いのではないでしょうか?
昨年10~11月には10万人以上がフルマラソンに出走していますが、「コロナ前よりも脚をつっているランナーが多い」と語るのはサブスリー医師の北原拓也先生(49歳)。
現在発売中のランナーズ3月号では自身も「脚つりランナー」だという北原先生が、脚つりの原因と対策を伝授しています。
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2022年11月、私はちばアクアラインマラソンにドクターランナーとして出走しました。
そのレース中に気づいたのが、「コロナ前よりも脚をつっているランナーが多いのでは?」ということです。他のレースに出た知人たちがSNSに投稿した内容でも「つってしまった」というものが多かったです。
久々にフルマラソンを走るランナーが多く、「走り込みや筋トレ不足により、筋力が不足していた」「レース中の水分やミネラル補給の感覚を忘れていた」といった点から、これまでよりもつりやすくなっていたのだと考えられます。
「レース後半で脚がつって力を出し切れない」というは非常に歯がゆいものですよね。
実は私自身も、これまで出場した全てのフルマラソンで必ず脚がつっているという脚つり体質です(笑)。
そんな自分自身が今後マラソンを走る時のため、今回は2021年に海外誌に掲載されたレビュー論文を元に、脚つりの原因と対策を調べました。同じ悩みを持つ方、3年ぶりフルマラソンを走る方の参考になれば幸いです。
脚つりの原因は、実はまだ解明されていないことがとても多いです。
その中で昔からよく言われるのは「脱水と電解質不均衡」です。
気温や運動によって筋肉の温度が上がることにより、体内の水分が不足します。
その際、汗とともに電解質が流れ出てしまい、バランスが崩れてしまうことが原因ともいわれています。
次に、「神経の問題」です。
これは疲労などが背景にあり、運動神経の興奮性刺激と抑制性刺激の間の不均衡が生じると痙攣が起こるというものです。マラソンの後半でペースアップをしようとした瞬間に「ぴきっ」とつった経験があると思いますが、この場合は神経の興奮性が高まったため、痙攣につながってしまうわけです。
また要因のひとつには「加齢」も含まれていました。
フルマラソンを3年ぶりに走る、ということは誰もが3歳年齢を重ねているので、それだけ脚つりの可能性も上がっています。今まで問題のなかった人も、注意すべきと考えています。
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内科専門医・肝臓専門医で、ランニングドクター、コーチとしても活動。
ビアソムリエの資格を持つ。
フルマラソンの自己ベストは2時間50分22秒(19年湘南国際)
現在発売中のランナーズ3月号では北原先生が脚つりの対策として効果的な食品も紹介しています。
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万国共通「走る力は生きる力」
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40年連続サブスリー達成者に川内優輝がインタビュー
今年2月の別府大分マラソンを2時間59分27秒でフィニッシュし、40年連続サブスリーを達成した日吉一郎さん(当時59歳)に、マラソン2時間20分以内で100回以上走破し、ギネス記録保持者である川内優輝選手がインタビュー。「なぜこれほど長い間継続できたのか」を聞きました。
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年齢を重ねても走り続けるレジェンドランナーたちはどのようにして衰えを克服し、マラソンで高いパフォーマンスを維持しているのでしょうか。今号に登場するレジェンドたちの「マイトレーニング」を紹介します。
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