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2021年びわ湖毎日マラソン(写真/塩川真悟)
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秋冬の大会が近づき、2023年前半の大会のエントリーも始まっています。
「コロナになってから大会に出場していない」というランナーも、来年春には素晴らしきあの世界に戻りませんか?
現在発売中のランナーズ10月号では、国内外の大会コラムを掲載しています。
今回は、来年3月12日に開催される「びわ湖マラソン」大会事務局に話を伺いました。
※一般枠(登録・一般)、ふるさと納税枠、出走権付ツアーのエントリーは終了
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1946年に第1回大会が開催され「日本最古のフルマラソン」と言われた、びわ湖毎日マラソンが2021年2月に幕を閉じました。かつては東京五輪(1964年)で独走した〝裸足のアベベ〟ことアベベ・ビキラ(エチオピア)やフランク・ショーター(アメリカ)、瀬古利彦や宗兄弟(茂・猛)といった世界のトップランナーが出場し、最後は鈴木健吾(富士通)が2時間4分56秒の日本記録を出すことで終了に華を添えました。
滋賀陸協専務理事の坂一郎さん(70歳)はこう語ります。
「びわ湖毎日マラソンは滋賀で陸上に関わる者として誇りのような存在でした。最後の大会で日本記録が生まれて、他の選手も好記録を続々と出したことは、奇跡としかいいようがありません」
市民ランナーを対象とした「びわ湖マラソン」が2023年3月に開催されることが発表されたのは今年に入ってからで、7月22日にエントリーを開始しました。大会事務局の平山翔太さん(33歳)は、「大会開催にあたって、地元の方々に挨拶をしにいった時には『アベベを見に行った』『フランク・ショーターがトイレに駆け込んでいくのを見た』といったびわ湖毎日マラソンの思い出をいろいろな方から伺いました。
今回の大会はその伝統を引き継いでいくことも大切なテーマと考えています」
これまでもびわ湖レイクサイドマラソンという湖岸を走る定員3000人の大会はありましたが、歩道を使った大会で、規模を拡大するのが難しいという歴史がありました。
大会事務局の布施匡千さん(40歳)はこう続けます。
「県として力を入れているのが、琵琶湖の魅力を活かしたスポーツツーリズムの更なる発展です。サイクリストの中では自転車で琵琶湖を1周する〝ビワイチ〟が人気となっています。マリンスポーツを行う人も多いですし、インバウンド需要もある。山から流れた水で湖ができ、それが我々の生活用水になっています。マラソン参加者にも山川里湖のつながりを感じながら走ってもらえたらうれしいです」
事務局はレース中、近江牛やモリヤマメロンゼリーといった名産が振る舞われるエイドステーションを充実させるほか、レース前日に遊覧船で食事をしたり、周辺のホテルで宿泊ができる出走権付宿泊・ツアープランも設定しています。京都から電車で20分少々という好立地も踏まえ、コロナ禍が落ち着けば多くの海外ランナーが訪れる、インバウンドの象徴的な大会になるチャンスがあるかもしれません。
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