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2022年1月号より連載している同志社大学スポーツ健康科学部教授石井好二郎先生による連載「学問の道はRUNに通ず」。
現在発売中のランナーズ6月号ではランナーのマスク着用について科学的に解説しています。
3月6日に東京マラソンが開催され、約2万人のランナーが参加しました。ほとんどのランナーがマスクをせずに走りましたが、その後、東京マラソンが原因となった感染拡大は報告されていません。開催された世界中のロードレースでも感染拡大は認められていません。
今回はランナーのマスク着用について科学的に解説します。
私は米国の新聞を数社WEB購読しています。新型コロナウイルスが米国でも感染拡大し始めた2020年3月、フィットネスジムでクラスターが発生しジムが閉鎖され、多くの人々が屋外でのランニングを中心とした運動に移行していることが報道されていました。米国の新聞ではソーシャルディスタンスが保たれていれば安全に実施できる「パンデミックに最適なスポーツ」とのウイルス学・感染症学の研究者のコメントとともに、ジョギングが紹介されていました。
しかしながらその後、ベルギー・オランダの研究者による、あたかもランニングをしている人物の飛沫が、後方に流れるようなCG動画がインターネットにより世界中に拡散され、日本では一般ニュースでも取り上げられたことから、ランニングは感染リスクの高い行為であるという認識が広がりました。
2020年7月1日、私が理事を務める日本臨床運動療法学会と日本臨床スポーツ医学会は、「新型コロナウイルス感染拡大防止期間中における屋外での運動に際しての注意」の共同声明を発表し、「運動は心身の健康維持に有効」とした上で「呼吸を制限する」「熱中症の危険性が高まる」ため、「屋外運動時のマスクや口鼻を覆うものの着用は、基本的には推奨しない」との内容を含めました。
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石井好二郎先生
同志社大学スポーツ健康科学部教授。日本体力医学会・日本肥満学会・日本抗加齢医学会・日本サルコペニア・フレイル学会等の理事・評議員を務める。専門は運動処方。1964年3月生まれ
現在発売中のランナーズ6月号ではランニングが低リスクであるか数値を基にしてより詳しく解説しています。
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