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ゲートを出てコース上に走り出すランナーたち
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12月5日、75回の歴史に幕を閉じる福岡国際マラソンが開催されました。
112人が出走し80人が完走したレースを、44位(2時間18分56秒)だったランナーズ編集部の行場竹彦がレポートします。レースに向けてあのフランク・ショーターさん(74歳)から励ましのメッセージをもらっていました。
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福岡国際マラソンは幼いころからテレビで見ていた憧れのレースです。
高校時代には修学旅行が福岡だったので、自由行動の時間にスタート・フィニッシュ会場である平和台陸上競技場でスピード練習を行い、「ここが福岡の舞台か」とジーンとしました。
今回は私自身4回目の出場ですが、レースへの準備と並行して最後の大会に向けた取材も実施。1971~74年に4連覇を果たしたフランク・ショーターさん(ミュンヘン五輪男子マラソン金メダリスト)の話をいただけないかと考え、主催である朝日新聞の方々を通じて連絡を取っていただきました。レース前日、「当時、すべてのランナーは福岡を世界選手権だと考えていた。1971年の福岡で自分が世界レベルのマラソンランナーであると気づくことができた」とメッセージをもらうことができました。
当日はそんな歴史のあるレースの最後の大会ということで、周りからは「今日は前半から攻めて走る」という声が多く聞かれ、私もいつも以上に気合が入りました。スタートしてコース上に出ると沿道からは多くの応援があり、「全てのランナー 感動ありがとう」というメッセージを掲げている方も。街の人に愛されている大会だと実感しながら走りました。30km手前から苦しくなり、31km過ぎの折り返し後は前のランナーから遅れかけましたが、絶え間ない拍手や「ありがとう!」「がんばれ!」といった言葉を聞くうちに「最後なのにここで諦めたらもったいない」と考え、もう一度必死に身体を動かし、前のランナーに追いつきました。最後は太ももがつって、フラフラになりながらゴール。全力を出し切り、目標の2時間20分を切るタイムでゴールできました。
そして、控室に戻って携帯電話を見ると、なんとフランク・ショーターさんから「Good luck! Run well!」のメッセージが。実は前日の返信で私が今回のレースを走ることを伝えていたので、激励をいただけたのです。しかし、メッセージが来ていたのはスタート3分後の12時13分。「スタート前に見ることができたらあと10秒は速く走れたかも……」と思いました(笑)。
沿道からは絶え間ない拍手が送られていた
(83番が編集部行場) |
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