![]() サブスリーの走力を持つ北原先生
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5月に入って気温が上がり、ランニング後のお酒がおいしい時期になってきました。
走った後のビールは多くのランナーにとってのモチベーション。一方で、アルコールと走力の関係が気になっている人もいるのではないでしょうか。
「適度なアルコールはランナーにとっていい影響がある」
と語るのは、現在発売中のランナーズ6月号「弓削田眞理子に叱られたい」に登場している、サブスリー医師の北原拓也先生(47歳)。北原先生はマラソンの自己ベストが2時間50分22秒(2019湘南国際)の肝臓専門医。ビアソムリエの資格を持つほどのビール好きでもあります。
「シリアスに走っているランナーの中にはアルコールは身体に悪いと考える人もいるかもしれませんが、アメリカの報告では日常的に飲酒をする人の方が飲酒をしない人より、持久力の指標である最大酸素摂取量(VO2max)が高かったというデータがあります。特に1日あたりの飲酒量がビール中瓶1本分(アルコール20g)程度の人はVO2maxが3ml程度高い値になっていました。これはマラソンのタイムにすると約10分に相当します。また、別の報告によると、特にポリフェノールなどが含まれているワインが良いようです。肺活量が高くなるというデータもあります。私自身も医師になってから本格的に走り出し、多いときは毎日4合程度の飲酒をしてきましたが、年々走力がアップしてきました。今はコロナのためできませんが、以前は毎週レースに出場し、その後打ち上げでアルコールを摂取するのが日常でした(笑)」
一方で、ランニング後の飲酒には注意点も。
「アルコールには利尿作用があるので脱水になってしまう可能性があります。私が自分自身を対象に行った実験では、ランニング後に缶ビール2本でしか水分をとらなかったところ、3時間後にはランニング直後と同じ体重に戻ってしまいました。ただ、卵2個を食べるだけで(ビールで)摂取した水分が喪失されるのが緩やかになったので、走った後はアルコールだけでなく水も飲み、食べ物も口にするのがお勧めです。もちろん量も適量にしましょう!」
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