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レース当日が近づいてきたら徐々に練習量を控え、疲労抜きをして本番に備える、というのが一般的に言われるレース前対策。
しかし、「直前の一週間ほとんど練習をせずレースに臨んだら、本番で中盤から急に失速してしまった」といった経験をし、次のレースを前に思い切って練習量を減らしていいのか、減らしたらまた練習不足の結果を招いてしまうんじゃないか……、と悩ましく思うランナーも多いようです。
そんな人は、レース直前練習量を減らすことに罪悪感を覚えるのではなく、本番のために「エネルギーを貯める」という前向きな考え方をしてみましょう。
レース前に疲労を抜くと、以下のような効果が期待できます。
★血液中の酸素運搬能力が上がり「ランニングエコノミー(効率よく走れること)」が改善する。
★使われるグリコーゲンが減るので、筋グリコーゲン(筋肉を動かすエネルギー)が貯蓄される。カーボローディングも併せるとさらに効果的な「エネルギーの貯蓄」ができる。
★ハードな練習からの解放による心身のリフレッシュ、精神的なリラックスによって本番で集中力が向上する。
なお、疲労を抜くには練習の強度(ペース)を維持したまま、量(距離)を減らすのが効果的です。
レース前に積極的に休養をとる「疲労抜き」=「エネルギーを貯める」こと。この発想に転換できれば、休むのが怖くなるはずです。
※月刊ランナーズより抜粋
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