7月15~17日に、アメリカのデスバレー(カリフォルニア州)で行われた「BAD WATER135」(217km)で、石川佳彦さん(31歳)が大会新記録となる21時間33分1秒で優勝しました。
『月刊ランナーズ』でも過去に何度も紹介してきた同レース。HPには、「The world’s toughest foot race(世界で最も過酷なレース)」と書かれています。開催地のデスバレーは、日中になると気温が50℃近くまで上昇する砂漠地帯。その中を、海抜マイナス86m地点のスタートから、ホイットニー・ポータル(標高2548m)まで走ります。
「スタートして最初の5kmで喉はカラカラ。肌を出していると火傷してしまうので、暑くても上半身はロングスリーブ着用。(短パンで肌が露出している)脚には500mおきに水をかけていないと、火照って走れなくなってしまうほどでした。レース中は、常に『このまま倒れてしまうのではないか』という怖さとの戦いでしたが、5~6月に100km走を8本行うなど、苦しいトレーニングを重ねてきたことが精神的な支えとなりました」
徳島県在住の石川さんは、地元企業でLED製造のサポート業務に従事しながら、国内外の超長距離レースに出場。一昨年に24時間走世界選手権、昨年はスパルタスロンでも優勝しています。
「日常生活では4年近く、ほとんど炭水化物をとっていません。これは脂肪をうまくエネルギーに変えられる体質をつくるためです。BAD WATERでは、スポーツドリンクとジェルを除いて、エネルギー摂取は黒砂糖だけで217kmを走り切りました」
参加者数は95人、完走率は83.2%(完走者数79人)でした。
(ランナーズ編集部)
長い一本道を延々と走るコース
|
主催者から完走バックルと完走Tシャツを受け取る石川さん
|
※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ12月号 10月22日発売!
さぁ、フルマラソン挑戦!
「30kmの壁」を突破する思考法
フルマラソン30km以降の失速を防ぐことは多くのランナーにとって永遠の課題。では、フルマラソンで失速しないランナーは何を考えてどんな行動をとっているのか。その理由を解明すべく、ランナーズ編集部はメールやSNSで「マラソンで失速しないランナー」にアンケートを実施しました。
失速しないランナーの分析に加え、スポーツ心理学研究者による失速対策法や運動生理学者による「失速しやすい条件」を解説。フルマラソンで快走したいランナーは必見です!
短期連載 100日間でサブフォー達成最終回
最終回の今号は「本番レース快走のために残り10日前から我慢すること×9」を解説します。
「直前まで練習を頑張りすぎる」「ドカ食いのカーボローディング」「宿泊先での長湯やサウナ」など、あてはまることはありませんか? サブフォー目標以外のランナーも参考になる内容です。
東京2025世界陸上競技選手権大会
ここが凄いぞ小林香菜選手!
東京2025世界陸上競技選手権大会が9月13日から21日に開催されました。
マラソンで女子の小林香菜選手(大塚製薬)が7位に入賞。小林選手は早稲田大学時代、「早稲田ホノルルマラソン完走会」というサークルに所属していました。サークル出身の元市民ランナーが世界陸上入賞にたどり着いた強さの裏側に迫ります。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。
※こちらから記事検索ができます。