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【週刊ランナーズ】気温約50℃の中を217km走る「BAD WATER135」で石川佳彦さんが優勝 「4年近く、炭水化物をほとんどとっていません」

2019年7月26日

7月15~17日に、アメリカのデスバレー(カリフォルニア州)で行われた「BAD WATER135」(217km)で、石川佳彦さん(31歳)が大会新記録となる21時間33分1秒で優勝しました。

『月刊ランナーズ』でも過去に何度も紹介してきた同レース。HPには、「The world’s toughest foot race(世界で最も過酷なレース)」と書かれています。開催地のデスバレーは、日中になると気温が50℃近くまで上昇する砂漠地帯。その中を、海抜マイナス86m地点のスタートから、ホイットニー・ポータル(標高2548m)まで走ります。

「スタートして最初の5kmで喉はカラカラ。肌を出していると火傷してしまうので、暑くても上半身はロングスリーブ着用。(短パンで肌が露出している)脚には500mおきに水をかけていないと、火照って走れなくなってしまうほどでした。レース中は、常に『このまま倒れてしまうのではないか』という怖さとの戦いでしたが、5~6月に100km走を8本行うなど、苦しいトレーニングを重ねてきたことが精神的な支えとなりました」

徳島県在住の石川さんは、地元企業でLED製造のサポート業務に従事しながら、国内外の超長距離レースに出場。一昨年に24時間走世界選手権、昨年はスパルタスロンでも優勝しています。
「日常生活では4年近く、ほとんど炭水化物をとっていません。これは脂肪をうまくエネルギーに変えられる体質をつくるためです。BAD WATERでは、スポーツドリンクとジェルを除いて、エネルギー摂取は黒砂糖だけで217kmを走り切りました」

参加者数は95人、完走率は83.2%(完走者数79人)でした。

(ランナーズ編集部)

長い一本道を延々と走るコース
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主催者から完走バックルと完走Tシャツを受け取る石川さん
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