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「富士登山駅伝」に挑む女性ランナーは小学校教員のウルトラランナー

2018年8月08日
7区走者は必死の形相でタスキを渡す
7区走者は必死の形相でタスキを渡す

8月5日(日)に開催された「日本一過酷な駅伝」と呼ばれる秩父宮記念 富士登山駅伝競走大会は、御殿場駅前をスタートとし富士山頂を折り返してゴールである御殿場市陸上競技場までの47.93㎞(標高差3,258m)を競う駅伝です。1人のランナーが上り(往路)と下り(復路)を走ります。今回取材した富士山の七合五勺(5区8区スタート)は、タスキの中継地点も周囲の休憩するところもすべて砂れきで、人が動けば砂ぼこりが舞ってしまうような場所です。


中学・高校までは陸上トラック1周のランナーだった

この過酷な大会に数少ない女性ランナーとして出場したのが小学校教員の安曇樹香(このか)さん(埼玉・29歳)。Team 白樺のメンバーとして、標高1421mから2085mまでの2.84kmを上る4区(100チーム中76位)、標高2085mから1421mまでの2.59kmを下る8区(69位)で力走を見せてくれました。

安曇さんは今年6月のサロマ100kmウルトラマラソン女子一般の部を7時間47分07秒で制し(この記録は陸連登録者の部でも3位に相当)、フルマラソンの自己ベストは2時間53分11秒です。中学・高校と200mと400mの短距離走を専門に取り組み、大学生の頃からフルやウルトラ、トライアスロンにも取り組むようになったと言います。

急な砂れきの斜面をダイナミックなフォームで駆け下る安曇さん
急な砂れきの斜面をダイナミックなフォームで駆け下る安曇さん



現在のトレーニングについて話を聞くと、
「普段は朝ランと通勤ラン(往復)で平日は合計20km程度走り、土日はどちらかで50km走を行います。仕事後、帰宅ランする日は途中で200mの上り坂ダッシュを入れています。この富士登山駅伝のために、6月中旬に『チーム内予選会』を行い、4区8区の試走合計タイムが速かった順番に、本番の出走メンバーの区間を決定しました」(安曇さん)

1年の「目標」と定めているチームも多いこの富士登山駅伝、冒頭の写真からも「1秒でも早くタスキをつなぐ!」という気持ちが伝わってきます!

*この富士登山駅伝は自衛隊の部と一般の部があり、順位はすべて一般の部のものです

(ランナーズ編集部/荒井)



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