「完走者は地下鉄に無料で乗れて、メダルをかけていると『すごいな! 座れ座れ』と席を譲ってくれたり、街では通りすがりのおじさんから『一緒に写真をとろう』と握手を求められました。街全体が大会を誇りに思っていて、完走者は本当にリスペクトされます」
と話す千葉泉穂さん(34歳)。川内優輝選手が日本人として31年ぶりの優勝を果たした4月16日のボストンマラソンを走り、3時間36分11秒で完走しました。
今年で122回目を数え、市民マラソンとして世界一の伝統を誇る同大会。年代別に定められた参加資格タイム(例えば、60~64歳の男性でも3時間55分以内の記録が必要)をクリアしたランナーのみが出場でき、参加者のほとんどがサブフォーでゴールするなど、アメリカのみならず世界中の市民ランナーにとって憧れの大会のひとつです。
「気温3度の嵐の中で、走り終わった後は身の危険を感じるくらい震えが止まらない天候でしたが、完走率は95.5%。『せっかく出れたボストンを簡単にリタイアできるか』という出場ランナーの気合をひしひしと感じました」
日本人の川内選手が優勝したことでの現地での様子を聞くと、
「テレビなどではさかんに放送されていましたが、女子でアメリカ人のランナーが優勝したので、街の話題はそちらにさらわれていた印象です。でも帰国したら、普段ランニングをしていない会社の同僚からも口々に『ボストンを走ってきたの? 川内選手が優勝してすごいニュースになってたよ。すごいね!』と讃えられて、なんだか得した気分になりました(笑)」
(ランナーズ編集部 春城)
![]() 一緒に出場した旦那さんも3時間19分2秒で完走。「あの天候で優勝した川内選手のすごさが、身にしみて分かります」
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