「箱根の5区で、最後に抜かれた悔しさが、ずっと心に残っています。市民ランナーとして走り続ける今でも、何かを達成することで、あの日を取り返したい、そう思っています」
と話すのは、2001年の箱根駅伝に、法政大学の5区として出走した大村一さん(39歳)。この年は、2区で先頭に立った法政大学が、4区終了時点までトップをキープ。先頭でタスキを受け取った大村さんは、追い上げてきた順天堂大学、中央大学と激しいデッドヒートを繰り広げたものの、最後に力尽き、先頭から55秒差の3位で芦ノ湖のゴールに辿り着きました。
卒業後は、地元・長野県の塩尻市役所で働きながら(現在は長野県庁に出向)、ランニングを続けています。
「トレーニングは片道6kmの通勤ランが中心です。ただゆっくり走るだけだと腰が落ち、スピードが出にくい走りになってきます。3~4年前には、5000mで16分が切れなくなっていました」
そんな時、始めたのが坂ダッシュでした。
「週に1回、県庁のランニング仲間たちと一緒に、7~8kmのジョギングをしています。そのコースの中間地点くらいに、箱根の5区より急な、250mくらいの長さの坂があります。そこを全力で3~5本上り下りするトレーニングを、2年ほど前から始めました。効果はテキメンでした。上りで心肺機能や脚力が鍛えられるだけでなく、下りで腰高フォームが身につき、ラクにスピードが出せるようになりました」
5000mの記録は再び15分台に戻り、2017年のびわ湖マラソンでは、2時間29分1秒と、37歳にして初めて2時間30分を切りました。
「箱根を走った2カ月後に、同じびわ湖に出た時は、35kmから歩くのに近いペースになり、2時間38分近くかかりました。まさか2時間30分を切るのに、15年もかかるなんて(笑)。4月15日(日)の長野マラソンに出場予定ですが、2時間30分を切って、自己ベストを更新したいですね」
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(ランナーズ編集部 栗原)
![]() 2017年の松本マラソンで、短距離走者のように胸を突き出してゴールする大村さん(2時間42分59秒)
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![]() 松本マラソンゴール後の一枚。ちなみに箱根5区を走った当時は金髪でした
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