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1967年、女性の参加が認められていなかったボストンマラソンに出場し、大会関係者に妨害されながらも完走したキャサリン・スワイツァーさん(当時20歳)。この出来事が発端となり、同大会では72年に「女子の部」が正式に認められた。78年には「第1回国際女性マラソン選手権大会」を開催するなど、女性ランニングの普及に人生を捧げてきた。女性が走ることの大切さを本誌で語った。
キャサリン・スワイツァー
1947年生まれ。1967年ボストンマラソンに女性で初の公式登録ランナーとして完走。1974年ニューヨーク・シティマラソン優勝。フル2時間51分37秒(1976年ボストン)。1978年には第1回国際女性マラソン選手権大会の開催を主導
キャサリンさんは「女性よ、健康と美容のために走ろう」と、多くの走らない人たちに呼びかけると同時に、女性のマラソンにおける可能性をさらに追求せんと、五輪の正式種目に女子マラソンを入れることを提唱した。1978年3月19日には、アトランタ(米国)で「第1回国際女性マラソン選手権大会」を開いた、その立役者でもある。
「女性がマラソンでしいたげられてきた暗黒の時代は終わりを告げ、ここアトランタに新しい歴史の1ページが開く。それは女性マラソンの夜明け」と宣言した。
キャサリンさんは、米国最大の化粧品メーカー「エイボン」で広報課長を務め、先述した「国際女性マラソン大会」では「ランニングは女性の最良の化粧品のうちの一つ」と会社を説得。世界各国から15名もの一流女性ランナーを招待するなど、そのすべてをエイボン化粧品が受け持った。
「アメリカでも、最初に女性が走り始めたころは、非常に目立ちました。偏見もたくさんありました。男性はからかったり眉をひそめたり。年配の女性たちからも、『ランニングなんかして、女らしさを失う』という声がありました。でも、いまは違います。女性が走ることはいいことだ、素晴らしいことだ、そして美しくなることだということが、走る女性自身にも、周囲の人たちにも、だんだん分かってきました。
日本には、まだ偏見が残っているようですね。それに、日本特有の『恥ずかしさ』という感覚もある。でも私は確信しています。女性は、走りたいという気持ちをちゃんと持っているんです。ただ、どうやって始めればいいか、いつ始めればいいかがわからないだけ。一人で走るのは恥ずかしくても、みんなと一緒なら、そんな気持ちはなくなるものです」
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