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湿度が低く、気温も20度と、比較的走りやすいコンディションの中スタートした『IAU100km アジアオセアニア選手権』。
「ただ走り始めてから段々と暑くなってきて、最終的には30度近くにはなっていたと思います」とレースを振り返るのは、この大会、6時間39分38秒で優勝を勝ち取った曽宮 道選手(見次クラブ)です。
大会が開催されたベンガルールという都市は、インドの他の都市に比べると、気候的には比較的過ごしやすい街として知られています。しかしこの日は長距離レースを行うにはかなりタフな環境だったそう。
「気温が上がったのに加えて、大学構内がレース会場になっていたのですが、アップダウンが多くしかも路面も整っていない箇所もありました。コースも特に規制されていなかったのか、通行人の間を縫うように走ったり、牛が目の前を通り過ぎたり、野犬がいたり・・・。タフでしたが、面白い経験をさせてもらいました」
日本ではおそらく味わうことができない強烈なレース環境の中で、“補給” という側面から曽宮選手を支えたのがパラチノースです。
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パラチノースとは、てん菜(ビート)から作られる糖質のこと。天然の原材料から作られアスリートに優しく、さらに30年ほど前より糖尿病の改善にも使用されてきた医療的な見地からもその安全性が認められています。一般的な糖質は摂取すると血糖値がすぐに上昇、それを抑えるためにインスリンが働いて急降下する特徴があります。甘いものを食べるとその瞬間はエネルギーが満ちた感覚になりますが、少したつと、どこかだるさを感じることがあるのはこのためです。
しかしパラチノースはゆっくりと吸収される特長があります。これにより空腹感を感じにくく、だるさも感じないため、長時間安定したパフォーマンスが期待できます。サイクリストにはすでに浸透し始めているなど、長距離系のスポーツには最適な糖質といえるでしょう。
「インドでの大会は5kmの周回コースで、1周回ごとにエイドステーションで補給するスタイルでした。2リットルの水のボトルにパラチノースを4本溶かし、これをを4本ほど準備したと思います。水分と一緒にエネルギー補給もできるので、やっぱり効率がいいですし、レース終盤、固形物を受け付けなくなった時でも、“水分” なら摂取ができます。レース中は少し無理してでも身体に入れないと後々厳しくなりますから。でもこの腹持ちがいいという機能は長距離のレースだと本当に役に立ちますね。早め早めに取っておくと終盤近くまでエネルギーがもってくれる、そんな安心感はあります」
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