※本記事は『ランナーズ2026年4月号』掲載内容になります。
参加者に提供している日本酒「澤の泉」を持つ竹川隆司さん
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ランニング界を支える人々を紹介する連載。今回は、東北風土マラソン&フェスティバルの発起人である竹川隆司さん(48歳)です。
全国各地に数あるマラソン大会の中で東北風土マラソン&フェスティバル(宮城県登米市)は特徴が際立っている。エイドステーション(フルマラソンは20カ所)に並ぶのは青森のりんご、はっと汁、ふかひれスープ、わかめ餃子、ももぴくるす、いぶりがっこ、笹かまぼこといった東北の自慢の食。登米フードフェスティバル、東北日本酒フェスティバルを同時開催し、ランナーと家族や友人が一緒に楽しめる祭典になっている。地元ならではの温かいもてなしが随所に感じられるのも特徴だ。
今年は東日本大震災から15年。実行委員長で発起人会代表の竹川隆司さん(48歳)は「震災からの復興支援を目的に始めた大会なので、4月19日の今回(エントリーは3月20日まで)は節目の意義深い大会」と話す。大会に先立ち、復興の様を振り返る写真展「震災から15年わたしたちがみた東北展」を登米、仙台、東京、神戸で開催している。今回の写真展では、マラソンランナーやボランティア、地元の方々の視点で撮影された東北の姿を紹介し、日本全国や世界とのつながりを見つめ直す機会としている。「見る・知る・味わう」の3テーマで構成され、震災から15年の歩みを多角的に伝える内容だ。
竹川さんを大会開催に向かわせたのは11年3月11日の東日本大震災。4月にニューヨークで教育関連会社の設立が決まっていたため、震災の3日後に渡米すると、タクシーの運転手やホテルのスタッフから「家族は大丈夫?」と心配された。海外の友人からは次々とメッセージが届いた。
「神奈川県横須賀市出身だけれど、僕にとってのふるさとは日本。東北も東京も同じ」その想いでハーバードビジネススクールの同期生と復興支援団体に寄付金を贈ったが、無力感を覚えた。
「目に見える形で復興支援の事業や仕組みづくりができないか、東北に想いを寄せる人たちをつなぐ手段はないかと考えた末、最適なのはマラソンではないかと思い至った」
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