ランナーズonline

脳のリミッターをはずして速くなる!①

2026年7月01日

※本記事は『ランナーズ2026年9月号』掲載内容になります。

吉田響選手

文/吉田誠一、本誌編集部 写真/©大阪マラソン2026、軍記ひろし

「僕は脳のリミッターをはずすことができるから、力を出し切れる」
1月のニューイヤー駅伝で22人を抜いたプロランナー・吉田響選手はそう語る。
「失速の原因は脳がブレーキをかけること」という理論は本誌でも度々取り上げてきた。
本特集では、13人のランナーの実体験から、ランナーが脳のリミッターをはずす方法を学ぶ。

脳がブレーキをかけてきたら、腕をブラブラさせる

吉田響選手はどのように脳のリミッターをはずすのか。本人が語った。

吉田響選手

「残り3㎞の戸塚の壁で、上手に脱力してムダのないフォームで力を出し切ることができた」創価大学4年次の箱根駅伝2区(日本人歴代最高記録)
よしだ・ひびき(23歳)
2026年、創価大学卒業後にプロランナーとなる。サンベルクス所属。2002年、静岡県生まれ。

【主な成績】
2022年 箱根駅伝5区区間2位・1年生最高記録
2023年 全日本大学駅伝5区区間賞・区間新記録
2025年 箱根駅伝2区区間2位・日本人歴代最高記録
2026年 ニューイヤー駅伝2区区間新記録

陸上競技を始めた中学時代、ラストのスプリント勝負ではかなわないので、3000mのレースでは1000mや1400mからロングスパートをかけるようになりました。

それ以来、いつもハイペースでレースに入っているので、必ず「このまま最後までもつだろうか」という不安が頭をよぎります。終盤、つらくなったときに脳がブレーキを掛けてくるのも感じます。
そういうときに僕は脳のリミッターをはずして、ペースを保ったり、上げたりすることができます。

そのための大事なポイントは「脱力」。いかにリラックスするかです。身体がキツくなると力んでしまい、走るために必要ではない筋肉にも力が入ります。肩周りに力が入って呼吸がしにくくなったり、余計な力を使うので酸素消費量が増えたりして、走りの効率が悪くなります。そうなると心理的にもキツくなります。

そうならないように、僕は腕をブラブラさせて、肩周りの筋肉をほぐします。身体をリラックスさせると、必要な筋肉だけを使って走れます。身体とともに心もほぐれてきます。
脳がブレーキを掛けてきたら、そうやって技術的に対処してペースダウンを防ぎます。僕はそれを「脳のリミッターをはずす」と表現しています。それができるのが自分の強みだと思います。


無料エリアここまで
デイリーランナーズ会員
になって続きをみる

※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ10月号 8月21日発売!


「走りたい」気持ちを駆り立てる厚底シューズ
ショップ店員が勧める注目の14足

「マラソン2時間切り」を掲げて2017年にナイキが初めて発売した厚底カーボンシューズは近年、速いランナーだけの “特別な存在” ではなくなってきています。本特集では幅広いランナーに厚底カーボンを勧める識者や愛用するランナーの声を紹介するとともに、ショップ店員が勧める注目厚底カーボンシューズ×14を掲載します。

本気で燃え尽きれば50代サブ3.5は必ずできる!

「本気で取り組めば、50代サブ3.5はかなりの確率で可能」。本企画では、一人のランナーの実話を通して50歳を超えてから初のサブ3.5をするためのヒントを紹介します。あわせて、「50代に必須の筋トレ」「スピード走&レース出場」など、走力を向上させたい50代ランナーにお勧めのトレーニングを本誌50年分から厳選して紹介します。

ランニング界に “元気” をもたらす
「走るZ世代」増加中!

いま、若者たちの間でランニングが新しいカルチャーになりつつあります。スマートフォンやSNSとともに育ち、青春時代にコロナ禍による活動制限も経験した世代。彼らはなぜ走り始めたのか。そしてランニングに何を求めているのか。データと現場取材を通して「走るZ世代」のリアルに迫ります。



本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!

「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。



※こちらから記事検索ができます。

「ランナーズonline」 一覧に戻る