※本記事は『ランナーズ2026年6月号』掲載内容になります。
写真/鈴木優太、軍記ひろし、小野口健太
|
「走る旅」とも喩えられるウルトラマラソン。旅行前の荷造りが楽しいように、レース前の装備選びも同じワクワクが味わえます。最近は100kmの完走を後押しする高機能なアイテムも増え、どの補給食が合うか試したり、シューズをはき比べたり、選ぶ楽しみも広がっています。自分に合ったアイテムが見つかれば、あとは当日に全力を尽くすのみ。一生の思い出となるレース体験が待っています。
協力/スーパースポーツゼビオ東京御茶ノ水本店
ウルトラマラソンの魅力と攻略法を教えてくれるのは、100km元日本代表の能城秀雄コーチ(49歳)です。
ウルトラマラソンを完走するには戦略が重要
|
100kmウルトラマラソンはフルマラソンの2・5倍の距離があり、走力だけでは走り切れません。気温やコースの標高差など大会ごとのコース特性を想定したトレーニング、ペース配分、補給、装備を事前に組み立てる必要があります。
早朝にスタートして日が暮れる頃にゴールするという競技時間の長さから、レース中は想定通りに進まない場面が多々あります。脚の痛みや胃腸トラブル、ウエアの擦れといった身体の状況だけでなく、急な天候の変動などにも応じた判断と対応が求められます。ペースを落とす、補給を変える、装備を調整するなど、小さな選択の積み重ねが走りを左右するうえ、準備したアイテムを適切に使うことで立て直せる場面も非常に多いです。
準備の質によってタイムが30分、1時間と変わることも珍しくなく、そういった戦略的な準備や計画が結果に直結することも100kmウルトラの魅力です。私自身、23歳で100kmに挑戦してウルトラにのめり込みました。当時は珍しかった心拍計を使いながらレースを組み立てるのが面白く、「もっと工夫をすればより成果が出るかもしれない」と思ったことが競技者としてウルトラを追求するキッカケになりました。
年齢を重ねるほど、より愉しめるようになることも特徴です。ウルトラマラソンは社会人の皆さんが日頃仕事でやっている「計画・実行・検証・改善」のスキルで、レースまでのシミュレーションの精度が上がるためです。準備を整え、状況に応じて判断しながら走り切る、その過程そのものがウルトラマラソンの魅力。ぜひ最高の準備をして当日はウルトラマラソンという「旅」を満喫してほしいと思います。
※こちらから記事検索ができます。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。
※こちらから記事検索ができます。