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善光寺徳寿院のサブスリー僧侶 初の3時間切りは35kmから脳のリミッターをはずして達成

2026年7月21日
信州善光寺徳寿院住職の清水雄介さん(52歳)。自己ベストは2時間54分0秒(2024年東京マラソン)
信州善光寺徳寿院住職の清水雄介さん(52歳)。自己ベストは2時間54分0秒(2024年東京マラソン)

2009年、7年に1度開催される善光寺の御開帳で多忙を極め太ったことをキッカケに走り始めた清水さん。翌2010年の長野で初マラソンを走り、12年後の2022年、48歳の時の長野で初サブスリーを達成しました。その要因は、35kmで「ここからは脳だ」と切り替えたことにあるといいます。


清水さんは2018年に3時間3分をマークした後、幾度もサブスリーに挑戦するも35kmで失速し失敗するレースが続いていました。
そんなとき、長野の老舗商社、炭平コーポレーション社長の鷲澤幸一さん(2025年9月号「トップランナーのビジネス×ランニング」に登場)に出会い刺激を受けたことでお尻に火が付いたといいます。
「2021年に初めて鷲澤さんに出会った時、鷲澤さんの自己ベストが3時間1分と聞きました。私は3時間3分で、10歳年上の鷲澤さんに2分負けている。それが悔しく、非常に刺激になりました」
ロング走の翌日に1000m5本のインターバル走など練習をこなし、「今度こそ」と思って挑んだ2022年の長野マラソン。35km地点にきたとき、「またここでダメになるんじゃないか‥‥‥」という弱気が脳をかすめます。
「でもそこでペーサーの方が『皆さん、ここからは集中力。自分に騙されないようにしましょう』という声掛けをしてくれました。それを聞いて『ここからは脳だ』と思い、それまで何度も35kmから失速したイメージを捨て去り、『残り7ラップに集中すればいける。これは練習でやってきた、ロング走翌日の1000mインターバルの4本目、5本目だ』と思考を切り替え、2時間58分41秒の初サブスリーでゴールすることができました』


2時間57分33秒で完走した2025年1月のTHE CHALLENGE RACE (東京)
2時間57分33秒で完走した2025年1月のTHE CHALLENGE RACE (東京)

人生もマラソンも『乗り越える』ものではなく『受け入れる』もの

今年2月の別府大分は、「ベストレース」だったと振り返ります。
「39kmまであっという間に過ぎ、以降も『あとキロ何分でいけば2時間53分台が出る』と、もう一人の自分が冷静に判断している状態で、40〜41kmはペースを上げてキロ4分を切っていました。脳のリミッターがはずれた状態だったと思います(2時間54分8秒でゴール)」
「仏教的に言うと、人生もマラソンも『乗り越える』ものではなく『受け入れる』ものではないかと思います。うまくいったレースは、自分の能力、状態を客観視しながら、冷静に受け入れることができ続けていたと思うのです。普段の練習でも、300m周回コースをひたすらぐるぐると30km走るイージーペースジョグをしているとき、ゾーンに入ったような状態になることがあります。仏教の瞑想の実践法で『坐禅止観』というのがあり、呼吸に集中して没頭していると自分を客観視するもう一人の自分が生まれてくる‥‥‥というものですが、その状態に似ていると感じます」


明日発売のランナーズ9月号では「脳のリミッターのはずして速くなる!」を特集。プロランナー・吉田響選手をはじめ13人のランナーから学ぶ、脳のリミッターをはずして持てる力を最大限に発揮する方法を紹介しています。ぜひご覧ください。



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