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初マラソンは71歳の元書籍編集者「ランニングは自分を耕して豊かにしてくれます」

2026年6月29日

練習会で走る福井さん。昨年の金沢マラソンを6時間33分49秒で完走
練習会で走る福井さん。昨年の金沢マラソンを6時間33分49秒で完走

ランナーズで連載中の、活躍するシニアランナーを紹介する「走って輝く人生100年時代」。今回は、元出版社勤務の編集者で68歳から走り始め、71歳で初マラソンを完走した福井みゆきさん(茨城・84歳)の記事を一部編集して紹介します。


――日々のトレーニングについて教えてください。
月間走行距離は約100kmで、週3回、トレイルランナーの半田佑之介氏が主宰する「Tsukuba Strides Running Club」の練習会に参加しています。就寝は21時、起床は3〜4時で、起床後に新聞を読む時間が朝の至福のひとときです。世の中の動きを知るのが楽しいです。

――つくばマラソンには思い入れがあるとお伺いしました。
2014年から連続で出場しています。75歳のときに5時間30分で完走して年代別4位でした。近年は制限時間による途中棄権もありますが、完走が毎年の目標です(制限時間6時間)。
昨年は失速防止のためにエネルギーゼリーを8個携帯したものの、重さが負担になっていました。今年は軽量のジェルを試す予定です。

――68歳から走り始めたそうですね。
大学卒業後は出版社で児童書やノンフィクションの編集に携わりました。26歳で夫の仕事に伴い渡米。1981年に帰国して、当時の画廊での仕事を60歳で退職してから体重が増えてしまい、ランニングをしていた娘に誘われて走り始めました。
走り出すのに年齢は気にしませんでした。当時、米国の大学院に在籍していた娘とセントラルパークでジョギングするのも楽しみで、いまも一緒にレースに出られることがうれしいです。

――初マラソンがニューヨーク・シティマラソンだったそうですね。
71歳のときに5時間1分で完走しました(自己ベスト)。アメリカに滞在していた時にボランティアとして参加したのがキッカケで出走権を得ました。ニューヨークロードランナーズに入会して、対象レースに9回出場し、1回ボランティアをすると出場資格がもらえるんです。
5kmや10kmのレースに出たり、大会資料の封入作業を手伝ったりしました。シニアに優しいクラブで、年会費も当時の日本円で2400円程度でした。

――走り始めてよかったことを教えてください。
走り始めてから文学への関心もさらに深まり、村上春樹の『走ることについて語るときに僕の語ること』(文藝春秋、2010年)を読んで、続けることの大切さに感銘を受けました。
マラソンは自分を耕す作業だと実感しています。走るたび、自分が少しずつ豊かになってゆく気がします。今年もつくば完走を目標に走ります。


ランナーズ8月号では、福井さんの詳細なインタビューを紹介しています。ぜひご覧ください。



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